
スペインのお菓子は甘いです。
甘いとか、酸っぱいとか、塩辛いとか、はっきりした味が好きな人たちだからです。
最近では健康上の問題がある人が多いので、
塩分控えめの生ハムや塩なしのパンなどがありますし、糖分ゼロのナチュラルスイーツもあります。
コカ・コーラも、ゼロが人気。
(ライトでもいいと思うのですが、ゼロが好きな人多し)
でも一般には特別気を使っていない人たちは、ガンガン甘かったり、塩辛かったりするものを好んで食べています。
で、誰もが認めるスペインで一番おいしいお菓子。
それは修道院で作られたもの。
多くは修道女ですが、なかには男性ばかりのところもあり、彼らは修道院の生計のためにお菓子などを作って販売しています。
教会の一角の小さな窓口で売買し、人に姿を見せない場合もあります。
オープンに、テレビの料理番組まで持ってる人たちもいますが。
もちろん甘いですよ、でもそれが欠点にならないおいしさ。
アーモンド粉はアーモンドから自分たちで挽いたり、素材にTことんこだわり、丁寧に作られているから。
一般のパティスリーでそこまでしていたら、売り上げが上がりません。
バルセロナやマドリードには、専門店もあるくらい人気です。
でも修道士、修道女さんたちは欲がなく、あくまで修道院の生計のためのお菓子なので、商品をガンガン作らない!
売り切れても彼らの必要に迫られるまで作らないという、強気な商売。
ですが、永遠になくなることはないような気がします。
丸山久美さんが本出されてます。