和食に合うワイン。
と言えば、白ワインでしょうか。

そうでもない場合もあります。

例えば樽で1年とか熟成させた白ワイン。
オーク香、バターやクリーム系の香がして、まったりねっとりしたものと、鯛のお刺身ってどうでしょう?
鯛が鱈なんだか鯖なんだか分からなくなります。

霜降りの牛肉ステーキにトロピカルフルーツ風味の白っていうのもどうでしょう?

マリアージュ(ワインと料理の組み合わせ)って考えだしたら、終わりがありませんね。

食事時に飲まずに、食後にワインだけで飲むっていうのも1つの手ですね。
私は料理と楽しみたいので、それは滅多にしませんが。

醤油やみりんを使う家庭の和食に合うと言われるワインは、実はロゼ
もちろんロゼにもいろいろあって、ほぼ赤ワインのような濃厚なシラー種などのロゼもあれば、目をつむって飲んだら白ワインかと思うような、酸味が利いていてフレッシュなロゼもあります。

いずれにせよ、ロゼは赤ワインと白ワインのいいとこ取りなので、料理と合わせて口の中で

わ。

と思う悲惨な風味にはなりません。

なのですが、ロゼってスペインではほんと人気がありません。
あんまりにも売れないから作らないという生産者も少なくないくらい。
酸化が危ぶまれといった偏見で、市場は常に新しいものをほしがるので、売れ残ったら処分するしかなくなってしまいます。

だから私がレストランで働いていたときに、ロゼのグラスワインは置かないことになっていました。
1杯のためにボトルを開けても、その後すぐに売れないのです。
1杯4ユーロとかで1本18ユーロくらいのボトルを開けるわけにはいかなかったのです。

個人的にはロゼも好き。
ガルナチャ種(グレナッシュ)のロゼなんて、果実が凝縮された風味のものが多いから、甘辛系の和食に合います。
ただ、ガルナチャ種(グレナッシュ)は、酸化しやすい品種なので、きちんと作られているものじゃないと、ひどい品質のものもあります。

とにかく、ロゼは色がかわいい。
泡ものだったりするとさらに最高。

バレンタインにどうでしょう?
ロゼカバ。