
こんにちは。
スペインワインスペシャリスト、フードライターの秦真紀子です。
先日のレンズ豆レシピのブログに書いたように、ニンニクの扱いに気を付けつつ、スペイン&地中海の料理を作って食べていますが、日本のご飯も作ります。
例えば白ご飯にのりの佃煮(作ってないか。日本から送ってもらったやつ)、お好み焼き、焼きそば(関西人なもので、粉もの大好き)とか、鶏団子鍋も。
そんな料理でもワインを欠かしません。
平気でちゃんと合うワイン、ありますよ。
お好み焼きソースとか、焼きそばソースとか、甘辛系のソースはスペイン人にも好評です。
高級日本料理店でも一番うけてる料理が「焼きそば」と、聞いたことがあるくらい。
無難にニュートラルな風味の白ワインを選んでしまいそうですが、なんせ寒いので赤。
今日は、焼きそばとガルナチャ種(フランスではグレナッシュ)の赤ワインをいただきました。
ガルナチャ種は、昔はスペインで最もたくさん育てられていた品種なのですが、最近はどんどん減ってきて、スペイン全土で7万ヘクタールくらいしか植えられていないそうです。
ガルナチャ種の赤ワインの特徴は、一般的にフルーティ(熟したブラックベリーのような)スパイシー(シナモンとか)、ボディとアルコールが十分。
なのですが、私が飲んだのは海抜600~700メートルの比較的涼しい地方のもので、ボディは軽め、でも1年樽で熟成させたタンニンのまろやかなもの。
ワインが一歩引いてる感じで、料理とかち合わずよく合います。
ソースの甘味とワインの果実のほのかな甘みとすっきりした酸味も相性ばっちり。
ちょっと焼きそばにはもったいないワインだったかもしれませんが、
おー、このワインはフォアグラと。
これは、霜降りのステーキを食べるときに飲もう。
とか思ってると、ずーっと飲めませんから。
無理のない等身大のマリアージュを実践しています。
そうそう。
のりの佃煮をのせた白ご飯を食べたときもこのワインを飲みましたが、佃煮の甘味とワインの果実の甘味が同レベルで、寄り添うようなコンビネーションでした。
こういうの、時々むしょうに食べたくなるんですよね。
ワインは普通の和食でもいけます。