ホスピタリティっていう言葉を聞いたことがありますか?

 

おもてなし、です。

 

地中海の国々のおもてなしでは、太ります。(きっぱり)

 

もちろん地中海の国の人は皆ホスピタリティが秀でているとは言えません。

昔ホームステイしてた家の人は、とってもビジネスライクでケチだったし。

 

でも初めて短期で留学したときは、2か所でホームステイしたのですが、どっちでも人生この上なく太りました。

 

丸太のようなおじさんとおばさんと毎日食事をしていて、

 

おいしい。

 

と言うと、もっと食べろ、もっと食べろとおたまでガンガン追加されて。

 

おいしいのは、ほんとだったので、食べちゃってたんですよね。

 

そのママが初めて作ってくれたパエリャでは、食べ過ぎて吐きました…。

翌日も胃もたれがひどくて、炭酸水にレモンを絞ったものを飲んだ気が。

 

 

友達を訪ねて行ったイタリアでも同様。

 

夫の友人たちだったのですが、なんとレストランを経営している夫婦がいまして。

細々した前菜からはじまり、分厚いフォカッチャ、ラザニア、肉、デザート…。

フォカッチャが出てきた段階でもう苦しいというのに。

 

さらに友人のお母さんの避暑地に連れて行ってもらったら、食後のデザートにホールケーキが3種類も出てきた!

 

ケーキ3種も一気に焼くってかなり大変なのに。

真夏だったし。

 

お客さんの胃袋を必ず満足させる、というのが地中海の国々のホスピタリティの鉄則です。

真夏にオーブン使ってケーキ3種って、ある意味命がけ。

 

あ、でも南仏は上品でした。

量が。

(といっても1家族しか知らないので、一概には言えません)

 

スペインでのホームステイはビジネスなのに、ビジネスの枠を超えていつもたっぷりおいしいものを食べさせてくれていたし、イタリアの友人たちも、おいしいものを食べさせたい一心のみ。

当たり前のようにそれができる人たちなんですよね。

 

いつ思い出しても心が温まり、ありがたい。

おいしい思い出。

食べ過ぎて苦しかったことでさえ、素晴らしい思い出。

 

ホスピタリティって形式じゃない。

心ですね。

私が食いしん坊なだけかもしれませんが、食べ物を通されたらすごく伝わります。

 

こうして学んだおかげで、私も時々人に大量に巻き寿司作ったりしてます。