今日はスペインワインのカテゴリー、格付けについてちょっと。
1つだけだから難しくないよ。
スペインでは政府によって質が認められているワイン産地をD.O.(デーオー)と言います。
(フランスだったらA.O.C)
上質ワインのカテゴリーはたくさんあって、D.O.はその1つなのですが、裏ラベルにD.O.どこどこ(産地の名前)とあれば、その地区の一定基準を満たしているワインです。
一定基準を満たしているワインって何なのかというと、各地方の専門の機関が定めたブドウで、その産地で作られた正しく作られた、質のいいワインということ。
使用できるブドウの種類や、畑の苗と苗の間隔とかワインの糖度、アルコール度など細かく定められています。
例えば、リベラ・デ・ドゥエロという産地では、75パーセントはティンタ・デ・パイス(テンプラニ―リョとも言います)というブドウを使用しなければならないので、カベルネ・ソーヴィニョン100パーセントのワインだとD.O.リベラ・デル・ドゥエロと名乗れないのです。
規定に拘らない新しいタイプのワインということもあるので、D.O.がついていないのが悪いワインとは一概には言えません。
産地によって、規定も機関の審査も厳しいところもあれば、結構緩いところもあるのが現状。
厳しくて有名なのは、リオハという産地。
ここは、D.O.のなかでも飛びぬけて素晴らしいワインの産地ということで、特別にD.O.Ca(デーオーセーアー)と名付けられています。
リオハでは、全てのワイナリーではないと思いますが、毎年醸造期間中は、政府の機関の人が一人醸造チームに入り、正しく醸造されているかチェックが入るそうなのです。
大手のワイナリーの人たちが言ってました。
さすがのリオハです。
適当王国のスペインですが、EUの基準を満たさないとならないこともあり、品質はかなりちゃんど管理されています。
昔々はきっとめちゃくちゃに作ってるところが多かったと思う…。
このリオハ以外に、ずば抜けて産地全体のレベルが高いと認められているのが、プリオラット。
なので、プリオラットも裏ラベルにはD.O.プリオラットではなく、D.O.Caプリオラットと書かれています。
とりあえず、裏ラベルにD.O.かD.O.Caと書かれているワインはテーブルワインではないってことです。
ちなみにスペイン全体で約70あります。