海外生活は今年で17年目です。

 

見ず知らずの方からメールで、スペインに留学したいけれど、30代なので迷っている…というような相談を受けたことが何度かあります。

 

一度旅行ででも来てみれば?

 

とありきたりの返事をしたような気がします。

 

私は大事なことは滅多に人に相談しません。

事後報告。

迷っていても心の底ではどうしたいか、決まってる。

人に相談して、反対のことを言われたら嫌じゃないですか?

 

憧れの国に住み始めた当初は嬉しかったけれど、住んだら憧れの場所でなくなります。

結構すぐ。

 

それでも海外生活で得られてよかったと思うことは

 

日本のよさが分かったこと。

自分で決めたことは後悔しない、という法則が分かったこと。

自分の人生を決断する勇気が持てたこと。

世界は広くて、いろんな人がいると分かったこと。

人種や出身は関係ないと分かったこと。

 

かな。

 

私の場合は、これらのことが分かるきっかけになったのは、海外生活だったけれど、日本で生活していてもきっかけはそこら中に落ちていると思います。

自分探しのために海外に出なくてもいいかも。

ただ、環境を変えたら、動ける自分になれるというのはあるかもしれません。

 

行きたいところがある人は、行ってみたらいいんじゃないかな。

キラキラした海外生活かもしれないし、そうでもないかもしれないけど。

何があっても決めたのは自分だと感じるでしょう。

そして選択できるのって幸せなこと。

 

自分の国にいられなくて、家族を残して出稼ぎに来ている人たちもたくさんいます。

 

今日私の髪を切ってくれたペルーの女性もそのひとり。

子供たちをペルーにいる母親に預けて、13年もひとりで働いて仕送りを続けてる。

 

臆病者の私が海外にひとりで住んだのは、自分のなかではすごいことだったけど、全然。

って、ここでいろんな人に出会って知りました。

世の中いろんな人がいて、いろんな事情がある。

だから、どこにいても選べる幸せを感じて生活していきたいですね。