ソムリエがいるようなレストランによくいかれる方、ぶっちゃけソムリエが苦手ですか?
なんか高いの売りつけられそう…。
とこわいですか?
私はレストランでソムリエをしていたことがあるのですが、高いのを売りつけようと思ったことはないですね。
でも、まあまあ高いのをオーダーしてくれそうな人は分かりました。
それは私だけでなく、プロのウェイトレスやウェイターも分かってました。
あのテーブル、いけるよ。
と。
それは羽振りが良さそうなおじさま方というより、20代後半から30代くらいの初デートっぽい
カップル。いいとこの人っぽい雰囲気の。
こちらが勧めるものを、じゃ、それで。
とすぐに決めてくれます。
年季の入った夫婦などだと、安いのがいいな、とか平気で言われてしまいます。
でも、とりあえず最初に予算や好みを聞くので、予算に合わないものを売りつけようとしたりはしません。
むしろその逆で、とてもワインに興味のありそうなお客さんとは、ワイン話に花が咲いて楽しい。
その結果デザートワインとか食後酒をサービスしたり。
ソムリエは、ワインのことをいろいろ聞いてほしいと思っています。
ワインを通してお客さんとコミュニケーションをとれるのが嬉しいのです。
それは、何もワイン通だけでなく、ワインをオーダーしたことがないような人でも同じ。
お客さんはソムリエに何を質問しても、恥ずかしいことなんてないです。
じゃんじゃんお話ししてみてください。
今度ワインを買って家でも飲んでみようか、って思える情報がもらえるかもしれません。
さて。
ソムリエが難しいのは、生産者との関係かもしれません。
以前、ワイン生産者が多く参加するマスターコースに通っていたときに、ソムリエの仕事なんてロボットでもできる。
と言った人がいて、愕然としました。
ロボットでもできる仕事をして、自分たちの作ったワインを上乗せした金額でお客さんに売るなんて、とんでもない奴らだと。
いえいえソムリエはワインを開けて注ぐだけではありません。
ワインと食べる料理のおいしさ、ワインがあるテーブルの楽しさを伝えることも仕事です。
だから、ソムリエを煙たがらずに話してみてくださいね。