①まずは各章の物語をお楽しみください。②各章の最終ページには、ある写真が挿入されています。③写真を見ることで、それぞれの"隠された真相"を発見していただければ幸いです。ーーラスト1ページ、あなたの読んでいた物語はがらりと姿を変える。"騙されてはいけない、けれど、絶対に騙される"2度読み必至の驚愕ミステリ。


こんなにそそられる内容紹介初めてです。発見すべき"隠された真相"は第一章:死んだのは誰か?、第二章:なぜ死んだのか?、第三章:罪は誰のものか?、最終章:????・・・読者強制参加型の新しいミステリー。


章ごとに主人公が変わる短編オムニバスで、登場人物が少しずつ被りながら物語が進んでいきます。細部まで漏らさず読むぞ、と集中して臨みましたがやはり2度読み必至でした。1回読んでなんとなくこういうことかな?と予測が立った状態で、考察したことを検証するように読むことでじわじわ真相が判明するのが気持ちよかったです。


第三章は、もしかして?と思いながら読み進めて最後の写真を見てやっぱり!とすっきりだったのですが、宮下を殺害した動機がわからず。事故の真相を語ろうとしたとかなのかな?こんなに時間が経ってから?発見すべき"隠された真相"以外については特に答え合わせのないままで読者の方で補完してね、というスタイルなのでちょっとモヤモヤが残ります。


終章のオチには震えました。 『街の平和を信じてはいけない』のタイトルのまま。殺人を起こした人が誰ひとりとして捕まっていないのももちろんなのですが、子供を殺されたり自分が殺されそうになったり、復讐・正当防衛として同情できる他の2人に対して、平和を守るべき警察が自分の保身のためにしか動いていないのが怖すぎます。


いけないⅡがあるみたいなので早く読みたいです!めちゃくちゃ面白かった!