古い洋館の深い部屋で、若き作家のレオは、家族から受け継いだ書斎で執筆に没頭していた。 
壁一面の本棚、重厚な木製のデスク、そして薄暗い照明が、この部屋の古き良き雰囲気を醸し出していた。 
「この部屋には、何か特別なものがある…」とレオはいつも感じていた。

ある晩、深夜の執筆を終えて、レオは書斎の片隅で奇妙な発見をする。 
本棚の後ろに、かすかに隠された扉を見つけたのだ。 
「これは… 秘密の扉?」 彼の好奇心が掻き立てられた。

扉を開けると、そこには忘れられた古い部屋が広がっていた。 
壁には古い絵画、中央には大きな机、そして机の上には古ぼけた日記が置かれていた。 
「この部屋、誰が使っていたんだろう?」とレオは不思議に思う。

彼は日記を手に取り、そのページをめくり始めた。 
日記には、彼の祖父が若い頃に書いた物語や、家族の歴史、そして多くの秘密が記されていた。 
「祖父の知られざる一面が、ここにあるんだ」とレオは感慨深く思った。

日々、レオは秘密の部屋で時間を過ごし、祖父の日記からインスピレーションを受けるようになった。 
部屋の中には祖父の未完成の小説もあり、レオはそれを完成させることを決意する。 
「祖父の夢を僕が叶えるんだ」と彼は心に誓った。

秘密の部屋はレオにとって、創作の源泉となり、祖父とのつながりを感じる場所となった。 
彼は祖父の物語を現代に蘇らせ、新たな命を吹き込むことに成功する。

ついに、レオは祖父の物語を世に出し、大きな反響を呼んだ。 
「秘密の扉の向こうに、こんな素晴らしい世界が広がっていたなんて」とレオは思う。 
秘密の扉は、彼にとって予想もしなかった新しい世界への入り口だった。

 

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小説の書き綴り (chichimal.com)

 

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