マイホームへのこだわり。
自分はまだ、マイホームデザイナーで好き勝手に図面を書いているだけだが、幼少期に受けた父親の影響がこんなにも出るとは思わなかった。今日はそんなお話。
■幼少期の影響
もともと裕福な家庭ではなかった我が家は、私が小さい頃(中学校2年生まで)はアパートに住んでいた。時代はバブル全盛期。同年代の回りの家庭は様々な娯楽にお金を費やす中、親父は家を建てることに執着していた。
夫婦共働きで頑張って働き、とにかく貯金をし、土地を購入した。(当時の価格で2千万円程度)
その後、2千万円程度の家を建てるのだが、なんと親父は自分で図面を書いていたのだ。
方眼紙に鉛筆と定規で何度も何度も書き直す。方眼紙ブックを何冊購入しただろう。書いては破り捨て、また書いては破り捨てる。そんな方眼紙を見るたびに、マイホームへの憧れが強くなっていったのは言うまでもない。
大工さんとの打ち合わせも、何度も何度も繰り返していたのを覚えている。
この時の親父の背中が、自分の家づくりへのスタンスに大きな影響を与えている。
■変わった家
実家は平屋で築20年以上、しかし当時の家とは思えないような工夫が至る所にされている。
①中庭…中庭があり回廊式になっている。採光抜群だが、冬寒く、夏は暑い。当時の技術では、外張り断熱や高気密建築など構想になかっただろう。中庭を中心にリビング、キッチン、洋室、寝室、和室が配置されている。娘は、この廊下を走り回ってあそんでいる。
②小上がりの和室…リビングの続き間として小上がりの和室がある。15cmぐらいの小上がりになっており、客間としても利用される。しかし、生活している中でやたらと足の指をぶつけた記憶しかない。
③子供部屋にロフト…当時の私にとっては、夢のような部屋。というか自分でロフトが欲しいと頼んだような気がする。ロフトからは中庭も、ダイニングも臨める。しかし、成長するにしたがい、ロフトにいちいち昇るのが面倒に。しかも、冬寒く、夏は暑い。高校卒業までは私が住んでいたため使用していたが、その後は梯子も外され物置とかす。
④トイレに小便器…これは非常に便利。大便器と小便器が分かれており、トイレも無駄に広い。男性が大便器に立ってする問題は発生しない。ただし、掃除は面倒。
間取りにこだわって建てた実家は、風通しと採光が抜群。
そんな影響を受けた自分は、「風が通る採光の良い家」というのが理想のマイホームとして浮かび上がってきたのである。成長期の影響とは恐ろしいものである。
しかし、だからこそ家を建てることに妥協をしたくない。
娘たちが将来成長したときに、「うちって良くできてるね」そう思われたい。
そんな強い想いを胸に、嫁に内緒でマイホームデザイナー12を購入したのであった。
次回、「理想の間取り」をお届けします。