年月が進むにつれ、来院されるお母さんの一番多い訴えが変わってきている。
開業当初は、乳腺炎、
だんだんと、母乳不足
今はダントツ、おっぱいが吸えない
それと同時に、お母さんたちの不安からくるストレス
初診で連絡があると、不安感で潰されそうなお母さん達が増えてきている。
電話の先で泣いている。
どう育てたらいいのか?
どう、おっぱいを飲ませたらいいのか?
誰も教えてくれないという
昔は赤ちゃんを産んだら、母乳飲むのが当たり前で誰にも教えられなくても、吸わせて母乳育児できていたと先輩助産師さんたちが話していた。
もちろん、実母、産婆さん(現代の助産師)
家族みんなが赤ちゃんを育てるお母さんに寄り添い、みまもっていたという。
自宅出産から戦後、病院での出産に変わり、
母乳からミルクにだんだん移行し、お母さんの、人としての、本来の子育ても大いに変わってきた。
発育も、小粒で元気な赤ちゃんから
体重重視、に移行していった。
開業当初は、それでもやっぱり母乳よねと、
頑張るお母さんがたくさんいたが、
今ではなんで母乳にこだわるの?
なんであなたはミルクたさないの?
ミルクの何がいけないの?
もっと楽に子育てしたら?
とうとう、完母のお母さんが肩身が狭い思いをするようになってきた。
母乳ですというと、無理してるんじゃない?
こだわる必要がないよ
と逆に言われるという。
なんでこんな世の中になったのか
日本人おかしくなってきていると、毎日仕事しながら考える
母乳で育てたいけど、さっぱりわからないと、真面目に子育てしようとするお母さんが悩んでいる。
不安だからミルク足してしまう
入院中から、簡単にミルクや哺乳瓶を使われる。
赤ちゃんは、哺乳瓶が脳に刷り込まれ、母乳の飲み方がわからなくなっている。
体重が増えないからミルクを足すよう指導される。
退院しても、不安でミルク足す。
立派な乳首なのに吸えないから、乳頭保護器を勧められる。
入院中は、まだ乳腺も開いてないし、おっぱいはまだまだできていないのに保護器は、無意味、時間の無駄
入院中は、母乳が出る準備段階で、赤ちゃんは必死でおっぱい吸って、お母さんのホルモンを出して
初乳から飲んでいく。
だんだん白い母乳に変わり、心配なく母乳がたりてくる。
それが自然の母乳の出方
それを自信を持って指導できるスタッフはいるんだろうか?
せめて、しっかり吸わせて、初乳をのますべきである。
吸えないということは、初乳を飲んでないことなんだよ
初乳は、これから生きていく赤ちゃんにとって
大切な宝物です。
健康に関わり、病気から身を守る。
哺乳瓶と母乳の飲み方は正反対、
どうか、生まれたら最初にお母さんのおっぱいを吸わせてください。
赤ちゃんの脳に、おっぱいをすり込ませてください
それでも吸えない時は、できるだけ早く、
吸わせる技術を持った専門家に相談してください。