この仕事をしていると、常に命と向き合い
死と向き合い、死に対して、麻痺してしまう
感覚があります。
「悲しい」とは感じますが、「仕方がない」という
気持ちのほうが強く、時には、この人は
「生きている」ではなく、
「生かされている」のではないだろうか?
という、疑問、というか、思いで、いっぱいに
なってしまうことがあります。
病棟で働いているとき、体中管につながれ
機械で呼吸をし、点滴で生かされ・・・
そんな方達をたくさん見て、なんともいえない
思いでいました。
介護施設で働くようになってからは、
一人ひとりの利用者様と話しをしたり、
レクリエーションを楽しんだり、
ゆっくりと、つめきりや、耳掃除をしたり
という時間も持てる日もあり、それなりに
やりがいを感じていました。
でも、ここ数年は、食事を摂れなくなると、
比較的、早期に胃ろうを造設されて
胃に開いた穴から経管適に栄養を補給
される方が増えました。
認知症で、食べる楽しみもなく、床ずれができて、
それでも、この人は、「生きたい」のか?
いつも葛藤しながら、自分のやるべき仕事を
片付けています。
この仕事がいやになるときも多々あります。
それでもやめる踏ん切りがつかない・・・
最近、長いお付き合いの利用者様が
亡くなりました。
いろいろなお話をして、
アジサイの挿し木をあげて、
次の梅雨が楽しみだねー、
なんてお話していたのに。
最後まで入院したくない、
デイサービスに来たいといってくださって
がんばっておられたのに、
入院し、あっという間に天国へ
行ってしまわれました。
お見舞いに行こうと思っていた前日に。
せめて、一目お会いしたかった。
患者さんが亡くなっても、泣くことができなかった
私が、泣きました。
最後に、死について、麻痺していたと思っていた
私の心を、溶かして行ってくれたかのような気がします。
ありがとうございました。
たくさんの笑顔、「ありがとう」を
ありがとう・・・・・。
私はこれからも、悶々としながら、命と
向き合っていこうと思います。
いつか、次のステップに行く踏ん切りがつくまでは。