ハーバード大学教授による著書に、

「実力も運のうち 能力主義は正義か?」というものがある。

 

 

たとえば、ハーバード大学や、日本でいえば東京大学に合格した人が

「自分は、他の人が遊んでいる間に、その遊ぶ時間を犠牲にして勉学に時間とエネルギーを投資した

。だから努力が報われた。自分が努力したから合格できたのだ」と考えるとする。

 

しかし、その合格には、生まれ持った優れた能力や、良好な家庭環境、教育環境も

起因しており、それらは自分から選ぶことは難しい。ほとんどが運によるものだ。

(子供が自ら、自分の家族を捨てて、優秀な家族を保護者としない限り)

 

つまり、本人の努力に加えて、その運によって偶然もたらされた優れた遺伝子や優れた環境の結果に

ハーバード大学や東京大学の合格が存在するのだ。

 

ここで、岡田斗司夫氏のYouTube動画を複数、紹介する。

「この世は平等に出来ていない、人々の遺伝子には優劣があり、能力は平等ではない、

能力の約半分、体型の約半分は遺伝によって決まっている」

という重要な事実を教えてくれる。

 

 

 

この重要な事実にもっと早くに気づいていられたら。

そしてこの事実を理解することで、他者と自分を比べ必要以上に悲観したり

必要以上に自分を否定することが、どれだけ非効率的で、非生産的で、無意味なことかが

よくわかる。

 

それなのに一方でこの世には「やればできる」とか「不可能を可能に」とか

「天才は1%の才能と99%の努力」などといった

ある意味無責任で、しかしキャッチーな言葉で溢れていて

 

もしあなたが私のように、境界性パーソナリティ障害や、ADHD等の発達障害の傾向があれば

それらの言葉を、悲劇的なほどにそのまま真に受けて、

非生産的な努力をずっと続けてしまい何も形にできないまま30歳を迎えたり、

すぐに才能溢れる人と自分を酷く比較しては、怒りや悲しみに囚われてしまうだろう。

 

でもその心配は無い。

もう一度言おう。

 

人々の能力は平等ではない。

 

たとえば

裕福で優秀な家に生まれ、美貌に恵まれ、美貌を保つための良好な家庭環境に恵まれ、

勉学の才能にも恵まれ、モデルを経験しつつ、陸上競技にも励み、アイビーリーグを卒業し、

世界的なコンサルティングファームに就職し、24歳にしてプラチナカードを保有し、

お付き合いする彼もいる、コンサルタントとしての仕事だけでなく、

副業にも成功し、YouTubeでも収益や企業案件に恵まれ、洋服の転売にも成功する

 

そういった、優秀さが1つや2つではない人が、この世に存在しているのだ。

これらは、彼女が必死で人の賞賛を求めてやっていることではない、

溢れる才能とたゆまぬ努力と、その努力ができる才能と環境によって

彼女にごく自然にもたらされているものなのだ。

 

 

 

 

 

 

この事実に早くから知っておくことはこの人生ゲームを有意義なものにしていくために

必須の事実であると思う。

夢がないだとかそういう意見もあるそうだが、

そもそもあっても意味のない夢なら存在する必要が無いし、

その事実を知らないまま人生をこじらせていく方がよっぽど残酷だと思う。

なぜなら、失敗を続けて、中年になって、周りの同世代が、

キャリアを着実に築き、家庭を築いている様子を見て、何もできないまま

人生をぐちゃぐちゃにしてしまった自分がむなしく絶望してからしか気づくことができないからだ。

 

もし、自分に似合った道を進むこと以外に、自分の適性に合っていない仕事や道をすすみたいとしよう、

その場合は、まず自分の適性に合った道を進みながら、その副業として小さく積み重ねていくこと。

 

間違っても「人生は一度きり」という無責任な言葉に全身を任せて

一度きりながら、長々と続く人生を、自転車操業でギリギリの生活をひたすら大焦りで

生きていかなければならないような状況には陥らないで欲しい。

 

「貯金は不要」なのは、堀江貴文氏が優秀な遺伝子を持っているから。

決して、全員にとって貯金が不要だとなんて、そのまま盲信してしまわないで欲しい。

 

色々な言葉をそのまま受け取ってしまう君は特に気を付けて欲しい、

人生は非常に難易度が高い、ただ、長期戦でコツコツ積み重ねれば、攻略は可能だ。

 

 

 

 

貯める人ほどバカをみるという言葉をうのみにして

全額使って自転車操業してはいけない。

堀江氏には堀江氏の能力なりの人生や行動選択があり、

わたしたちにはわたしたちの能力なりの行動選択がある。

混在させてはいけない、なぜなら、その能力は平等ではないから

同一では決してないからだ。

 

 

本当はどこにでも行けるわけではない、能力には限界があって

どこにでも行けるわけではないという現実をしっかり直視すること、

そういう事実は誰も教えてくれない。

世の中には「売れる」本しか存在していない、それが売れているからといって

あなたにとって「真実」であるかどうかはわからない。