Chega De Saudade by Eliane Elias | アンドロギュノスの恋

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現在、活動中止中ですがweb小説書いてました。
ここでは、物語のPR、執筆中に聴いていた音楽のことなど、とりとめもなく紹介していました。

現在は日々の戯れ言三昧……(^^ゞ

よろしければお付き合いください(^▽^)/

【小説「ラギ」第34話あらすじ】

酔った勢いで部屋を訪ねてきた一縷を、強引だといいつつ部屋の中に迎い入れてしまう涼音。鏡の中に映るふたりの顔を眺め、姉と弟のようだといいつつ、彼女は彼を拒む様子もなく……

 

本日登場するのは、涼音のアパートの隣室の女学生です。

 

★★★★★

 

34日目にやってきたのは、とても清楚な出で立ちの、感じのいい女子学生だった。目立たないけど、お医者さんの奥さんにするならこんな子かな。

 

彼女はおずおずとジュークボックスを眺めると、これかな? という感じに小首を傾げた。その素振りも可愛いね。

 

「Eliane Enias」…… へぇ~、好みは渋めなんだな。

 

 

「こんばんは。ここ…… お隣の《みかみ》さんから教えてもらって来たんですけど…… いいですか? 座って。

 

はい、彼女とは特に親しいわけではないんですが。お隣同士なので、たまたま階段ですれ違ったりすると挨拶しますし、少しお話したり。彼女は法学部ですよね? 私は薬学部なので、キャンパスも違いますし、共通することはあまりないんです。だから彼女のこと、良く知らないんです。ごめんなさい……」

 

「彼女の部屋に男の出入りはあるか? …… そんなこと、恥ずかしくて言えません…… でも、ないとも言えない…… 最近は…… (〃ノωノ)」

 

「えっ…… だってなんとなくわかるんですもの。その~、……部屋の雰囲気というか…… そんな時はヘッドホンで気を紛らわしますけど。
…… すいません、話題変えてください」

 

「この男の方ですか? うわぁ~、天然パーマがかわいい! えっ! この方が《みかみ》さんのお相手ですか…… 高校生ですか? うちの一年生? うわぁ~、そうなんですね。教養部はもう行ってないなぁ…… あっ、もうそのものがないのか、アハハハハ」

 

「そうだ! 思い出しました! この子、私がスーパーにお買い物に行った時、店頭でお漬物の販売してた子です!絶対間違いないです!

量り売りでいろんなお漬物売ってて、彼、黙って沢山くれました。
あ~~~、あの子だ、間違いない。

えっ? 彼は塾の講師してるから他人と間違ってないか? いえ、絶対に間違ってません。ゴールデンウイークの頃ですよ。スーパーでバイトしてませんでしたか? 

 

ほら! やっぱり! 凄い量をおまけしてくれたんです! ひょっとすると彼は私に気があるとか?…… そうならそうと言ってくれればいいのに……」

 

乙女の妄想は止まるところを知らないので放っておこう。世の中、こういうかわいい子は結構いるんだよね。マヌケな男子が気づかないだけで(笑)

 

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『ラギ~Lagi~』第34話:涼音の部屋 公開しました。

 

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