本番が始まる5時には、すっかり日も暮れて暗くなっています。
前回のオールドルフは失礼ながらド田舎の小さな集落、という感じでしたが、午後に歩いてみてもゲーラは人口も多いフツーの都市なので、、お客さんいらしてくれるかな?席埋まるかな??とドキドキです。
教会の入口脇の小部屋で本番待ちです。部屋に入った時点では、もう30人ほど入ってるよ、とのこと。(°▽°)
お客さん数人、なんて演奏会も過去にはあったらしいので…ちょっと安心です(^_^;)
地元ガイドの小島さん、グリムさんが日独協会なんかを通じて地道に宣伝いただいてるそうで、そんな効果もある様です。
カントールさんが先ず紹介のお話をして、拍手がしたら入って下さいとの事なので、拍手を聞いて並び順に祭壇前に入ります。
嬉しいことに、ここでも教会の席はほぼ満杯でした!
オールドルフの教会ほど寒くもなく、残響も、人が入ったせいで響き過ぎが無くなり、程よい響きになっていました。
各パートの声も、伴奏のオルガンの音も非常に良く聞こえて、大変気持ち良く歌えてプログラムを終えると、、
お客さんからはなかなか鳴り止まない大きな拍手が上がりました!!
そしてかなりの方にスタンディングオベーションまでいただきました!!(゚Д゚) 皆さん、ニッコニコの笑顔を向けてくださっています♪
感激です♪♪
その後は、ランチをしたレストランでカントール他、地元の方々と交歓会です。
お昼の不思議メニューで一抹の不安がありましたが、、夜は美味しいメニューでした。(ホッ
同席した地もとの女性2人には、ライプツィヒにバッハがカントールした聖トーマス教会があるよ!あなた達そこで歌わせて貰ったら良いよ!と言われましたが…、いやいや、それをしたいバッハの合唱団は恐らく世界中にゴマンとあるかと(^_^;)
ディナーをしながら色々な話を交わしましたが、女性のお一人はライプツィヒの出身で、ベルリンの壁崩壊時には13歳だったそうです。
彼女に聞くまで知りませんでしたが、東側の民主化要望の動きの始まりはライプツィヒで、バッハとの関わりも深い街の中心の聖ニコライ教会に、若者を中心として必ず毎週月曜に民主化への祈りの集会があるようになり、回を重ねるごとに集会への参加者は増え、やがて全国的な民主化への動きになっていき、壁の崩壊へ繋がっていったそうです。
音楽が好きで趣味で、遠い日本でバッハを歌っていたお陰でフラっと?こちらへ歌わせていただきに来ましたが、ルターの宗教改革から、バッハの信仰心溢れる宗教曲の名曲の数々が生まれた頃を経て、それから時代がずーっとくだっていく間に、当地では様々な歴史のうねりや変遷があり、人々が色々な想いを抱えて生きてきたんだな~と、こちらへ来て当事者の声を直に伺うと、そんな感慨もひとしおです。
彼女たちはテレビなんかで見る今の日本のサブカル的なものにも興味がある様で、人一人やっと入れる、繭みたいなホテル!(=カプセルホテルのことですね笑)あんなの本当にあるのー?!と聞いて来たので、あるよ~オジサンとかよく泊まってるよ!最近は女性とか外国人観光客のもあるらしいよ!と教えてあげました。
ホテルに帰ってひと休みしたら、私を含む半数のメンバーの明日の帰国前に、またまた自然発生パジャマパーリィです。
私の部屋ではソプラノ+オルガニストの会になり、毒吐きトークやら女子トークやらで延々盛り上がり、私は2時ごろ寝落ちましたが、お喋りは3時頃まで続いていたそうです(^_^;)