長文の捉え方


節や句(不定詞句、抽象名詞句)には、その中に文の核としての動詞をもっている


核となる動詞を一単位として日本語の一文を作る、動詞が3つあれば、理論上3文が作れる


訳の例


ex) Pour écarter tout malentendu, il importe de souligner dès le départ qu'il s'agit, dans les page qui suivent, d'étudier ceux des courants contemporains qui paraissent avoir une portée universelle.


「あらゆる誤解をさけるために、初めにお断りしておきたい。本書では、現代のさまざまな動向を取り上げていく、その中でも特に広い影響力があると思われるものを検討する。」


自由間接話法


自由間接話法とは? 


間接話法の一種で、間接話法に必要な接続詞(que,si など)と主語と動詞(思考+発言)を省いて表現する話法文学の読解に重要


この省略によって、思考内容・台詞に焦点が合わせられる(マンガでたとえると、人物がない台詞だけのコマ)


自由間接話法の捉え方


読んでいて違和感がない場合は、問題ないが、問題があれば疑い、間接話法か、直接話法まで戻して考える


間接話法に戻す場合は、思考・発言の主語と動詞を補う。


自由間接話法の例


以下の時制の半過去は、je pensais の時制の一致として出てきていたもので、過去を示しているわけではない


eg) Brusquement je revins à moi. Oû étais-je ? La corde était tambée.


(間: je pensais oû j'etais...... 直: je pensais : ≪Oû suis-je !≫


「突然、私は我に返った。「どこだここは、縄が落ちているぞ」と思った」


条件法の時制としての用法(過去の未来としての用法)が自由間接話法になった場合、非現実を伝えようとしているわけではない


eg) Par le trou du plafond je voyais déjà une étoile: La nuit serait glacée


(間: Je pensais que la nuit serait..... 直: Je pensais: ≪la nuit sera....≫


「天井の穴からもう星が一つ見えていた。「今夜は冷え込むだろう」と思った」


eg) Je lui demandai de m'accompagner. Je la porterais dans mes bras, loin de sa prison, au bout du monde.


「私は彼女に一緒に行こうと言った。この時、私は「彼女を、両手に抱えて、牢獄から遠く世界の果てまで連れていくのだ」と思った」







分詞構文


分詞は、動詞と形容詞の意味を分かち持つ詞であるから、動詞としても形容詞としても訳せる


直訳すると意味不明になることがあるので、動詞を核にした分に解凍して訳す必要がある(抽象名詞と同じ)


分詞構文の捉え方


分詞構文は、主節に対して副詞的な役割をもっているので、副詞節として考える


副詞節としての訳は、時、原因、理由、条件、譲歩などから、その都度さがす



分詞構文の訳の例


現在分詞で、意味上の主語の前に分詞構文が来る場合、下記の分詞構文は原因


ex) Possédant une voiture, de nombreux employées etaient venus malgré la grève.


多くの従業員は車を持っていたので、ストなのに出勤していた。



過去分詞で、意味上の主語の後分詞構文が来る場合、下記の分詞構文は理由


ex) J'abjure ce serment prononcé dans le délire.


「こんな宣誓は取り消します。そんなのうわごとで言ったのですから」



現在分詞で独立した主語を別に持っている独立分詞構文の場合、下記の分詞構文は原因


ex) La colère L'etouffant, il ne pouvait plus dire un mot.


「怒りでのどがつまり、彼はそれ以上一言も発せなかった」


使役動詞


使役の意味を持つ動詞は、forcer X à inf, charger X de inf などのように多数ある

もっともよく使われる faire, laisser は違った使われ方をするので注意


使役動詞 faire + inf


「強制」のニュアンスがある。 faire + inf の間には「原則的に」何も挟まない


ex) Je fais jouer les enfants. ( x Je fais les enfants jouer)


使役動詞 laisser + inf


「放置」のニュアンスがある。 laisser + inf の間には単語をはさむことがある。


ex) Je laisse jouer les enfants.= Je laisse ler enfants jouer.


「私は子供たちを遊ばせておいた」


laissez faire 自由競争 「アダムスミスの資本論」


PP, Ch 25, 1


fit jouer の 使役の faire, jouer は『起動する」の意味


la poulie gémit (単純過去)、 gémit (現在形) une vieille girouette で倒置


fit は接続法の半過去。 Voulais (主節の半過去)に対応して









抽象名詞句


もともと文にするものを抽象名詞を中心にして名詞句に圧縮したもの。 西洋語に特有。


直訳すると意味不明になることが多いので、文を解凍して訳し直す必要がある。


抽象名詞の捉え方


基本形は、<限定詞(冠詞・所有形容詞・指示形容詞)+抽象名詞+形容詞+前置詞 (de が多い)+限定し+(抽象)名詞>


抽象名詞は動詞か形容詞、形容詞は副詞、主語と目的語はその都度さがす(決まりはない)


抽象名詞句の訳の例


抽象名詞が動詞、de 以下が目的語の場合(以下は、ajustement←ajuster「つける」, rapide← rapidemant)


ex) Après l'ajustement rapide du chapeau, Pierre descendit du person


「帽子をすばやくかぶって、ピエールは玄関を出た」


抽象名詞が動詞、de 以下が主語の場合(以下は、venue← venir,  immediate←immediatement)


ex) Je désire la venue immédiate de Paul.


   「私はポールにはやく来てほしい」


抽象名詞が形容詞、de 以下に文がある場合(以下は、inconséquence←inconséquent、 votre← vous conduit←conduire)


ex) L'inconséquence de votre conduit vous empéchera de réussir.


「あなたは、いつまでもぶらぶらしていては成功できませんよ」


条件法第2形

(条件法的な使われ方が接続法の願望希求というところで似ているので混同されて使われた)


接続法半過去と大過去が、その意味の近さから、条件法現在と過去の意味を持つことがある


三人称単数の場合: avoir の接・半 eût が条・現 aurait の代理、être の接・半 fût が条・現 serait の代理


条件法現在第2形=接続法半過去


使われる場合は限られている。 avoir, etre, devoir を倒置する譲歩の場合にのみ


ex) L'homme ont droit à la tranquillité, fût ( serait )-elle mensongère.


「人間は、安らぎを求める権利がある。たとえそれが偽りでも」


条件法過去第2形、直接法大過去=接続法大過去


文学作品では頻繁に見られる。以下は上の現象が二つ起きた場合


ex) S'il eût eu ( avait eu) du style, il eût fait (aurait fait) un chef-d'oeuvre.

「彼にスタイルがあったら、傑作を作っていただろう」


PP, Ch 21, 4


未来形は「予見」だけではなくて、一人称の「意志」と二人称の「命令」と訳し分ける


source の前に冠詞がないのは、名詞が形容詞としての機能をもつため


pourvoir は「可能」だけでなくて、一人称の「意志」と二人称の「許可」と訳し分けることが可能


会話文においては、人称に注意しつつ、意思等を読み取ることが必要


PP, Ch 21, 5


eût mieux valu は条件法過去第二形( eût =aurait)。 Il vaut mieux inf 「する方が良い」


形容詞の meme ハ名詞の前に置かれて「同じ」、後ろに置かれて「~自体、ほかならぬそれ」


commence à/de inf 「inf し始める」 de を使うのは比較的古い用法


plus... ,plus ~「・・・すればするほど、~する」


PP, Ch 21, 6


agiter 「動かす、あおる」の意だが、etで並列されている inquiéter から意味を類推する


n'importe X 「どんなXでも(重要ではない)」 ex) n'importe quoi 「なんだって」 n'importe qui 「だれでも」


saurai は savoir の単純未来。 habiller は「服そ着せる。下ごしらえをする」ここではその意味の転用し、「心の準備」の意味で比喩を使って豊かさを感じさせる。


le prix du bonheur は抽象名詞句の発想を考慮したなら、「幸せを手にすること」となる」 





















未来時制


未来時制は、(近接未来、単純未来)は、「~であろう」の訳しか出てこないことが多いが、工夫をする必要がある。


未来時制の捉え方


未来という不確実あり、意志の力が必要な世界の話をしている心をつかむ。


特に日常的な場面で使われる場合は、私の場合は「意志」や相手の場合は「命令」の意味に使われることが多い。訳す時その気持ちを持つ発話する「私」に「人称」を変えてみるとスムーズにいくことがある。


未来の訳し方の例(単純未来)


Je n'irai pas à la préfecture 「警察なんて行かない」(意志)


Vous direz à votre père... 「をお父さんに伝えて」


Vous ne me reverrez ici jamais.  「もうここに絶対来ない」


Tu verras 「目にもの見せてあげるよ、(みてて)」 (意志)

(Elle aura une fiancé à demain. 「明日までには彼女のフィアンセを見つけてやる」 (意志)


Comme


comme の本質的な意味は =であるが、置かれる場所によって意味が変わる。


副詞、前置詞、等位接続詞、従属接続詞として使われる場合で意味がかわる。


副詞の comme と前置詞の comme


形容詞(過去分詞)の強調の副詞として使われ、「まるで」「いわば」「ほとんど」の意味になる。


ex) Ils dormaient comme morts. 「彼らはほとんど死んだように寝ていた」  comme si (このように)


前に出てくる名詞の前置詞として使われて、「…のように」「…として」の意味になる。


eg) Il se conduit comme un fou. 「彼は狂人のように振る舞う」


   Je vous dis cela comme ami. 「友達として言う」  「として」の場合冠詞がつかない(機能的)


等位接続詞、従属説接続詞の comme


等位接続詞 et と同じ意味でつかわれる場合がある。


eg) en france comme ailleurs 「フランス国内外で」


従属接続詞の comme には、「同時 =」と「理由→」と「譲歩 ⇔」の場合があるので、自然なものを選ぶ。


eg) Comme je serai là demain, vous pourrez venir. 「明日はここにいるので、いらして下さい」


PP, Ch 21, 1

les poules, les hommes の複数形は総称。 Toutes les poules は強調 


se ressemble お互いに似かよっている


si + 現在、単純未来「もし…なら、~だろう」 (意志の力を読み取る)


connaitrai は単純未来の活用。 connaitre は体験や経験をともなった「知る」行為


bruit de pas 「足音」、être différent de 「…と異なる」


PP, Ch 21, 2


font は faire の現在形(断言)で、次の未来形とコントラストを作る


le tien = ton pas の所有代名詞


comme une musique (音楽のような) は、le tien をたとえている


無生物主語が連続して出てくるが、硬直した訳になるので、条件の副詞として、登場人物のキツネを主語にして訳し直す。これによって訳は軽くなる。


PP, Ch 21, 3


auras apprivoisé は前未来形(複合時制)、単純未来の前に起こっている出来事


本来は se souvenir だが 使役動詞の場合は、再帰動詞はしばしば省略される


se tut は se taire の単純過去形


ここではキツネは希望する未来について語っている(実現の可能性があると言う意志を感じること)。


現在形は強い確信、条件法は実現不可能