この前の日曜日、近所に住む真一朗の遊び友達が、その子の家の網戸を真一朗が壊したと、うちまで告げ口しに来た。
他の友達を連れてわざわざ来た。
数人の子供に囲まれて、困った顔をした真一朗を見ていると、まるで吊るし上げにされているようで、心が痛かった。
すぐに家内と2人、謝りに行くと、それは壊れてはおらず、ただ少しズレていただけだった。
家の人も、「別に壊れてはいませんよ。大丈夫ですよ。」と言ってくれた。
実は同じようなことが前にもあった。
すでに割れていた壺を、真一朗が壊したとわざわざうちまで告げ口しに来たことがあった。
どうやら、真一朗が私たちに怒られるところが見たくて、イジワルをしているようだった。
今日、家内とそのことを思い出し、「なんと意地悪な子だ。許せない。」と話していた。
壊してもいないのに、濡れ衣を着せられたことに、怒りもしない彼に、私は言った。
「しんちゃん、自分が壊したわけでもないのに、あんなこと言われたら、怒ってもいいんだよ。」
真一朗は、真面目な顔つきをして、私にこう答えた。
「あの子はまだ幼稚園じゃから、しかたないんよ。」
私と家内…絶句。
そして、彼はこう言った。
「しんちゃんはね、イジワルをすててきたんよ。」
私…絶句。
いつどこにそれを捨てて来たのか、意味不明な言葉ではあったが、私は心を打たれた。
思わず、涙がでそうになった。
まだ6歳、一年生の彼がどこでそんな言葉を学んだのだろうかと不思議だった。
私はなんていい子を授かったのだろうかと、改めて感謝の気持ちを持てた。
本当に、彼には教えられることが多い。
綺麗な心
純粋
神様ありがとうございます。
こんなにいい子です。
ありがとうございます。