昨年の年末に、セキュリティのボランティア団体として著名なCastleCopsのWebサイトが閉鎖された。

2002年に創立されたこのボランティア団体。これまで、マルウェア対策やフィッシング対策などを含むセキュリティサービスを無料で提供してきたんだよね。ウイルスやマルウェアに感染したコンピュータをクリーンアップしてくれたり、フィッシング関連の捜査に協力したり、マルウェアに関する情報データベースを提供したり、どれも全部無料でやってくれてた。

でも、「出る釘は打たれる」もので、いわゆるハッカーの攻撃的になってたことも今回の閉鎖の背景にあるらしい。度重なるサービス妨害(DoS)攻撃に、とうとう太刀打ちできなくなったのね。2007年に大規模なDoS攻撃を受けたときは、サイトが一時的に利用不可になったけど、そのあと無事立ち直ったと思ったのに。

それと財政赤字。やっぱり、ボランティアとしてやるのには限界があったのかなー。サイトを閉鎖しないよう、人々から寄付金が集まったみたいだけど、それらは返金するらしい。もらっとけばいーのに、と思うけど、どうやら金銭的以外にも問題があるようだ。

CastleCopsの運用の要でもあった人物が、昨年6月にマイクロソフトに引き抜かれたことで、団体の運用に大きな打撃を与えたらしい。彼が辞めただけでも大変なのに、そのあと彼のポジションの引継ぎが上手くいかなかったんだって。その頃から、どうも閉鎖の噂は出てたらしい。

なーんか、せっかく頑張ってたのにもったいないよなぁ。こういうことがあると、セキュリティってやっぱり金と政治が重要なの?って思ってしまう。そりゃ、マイクロソフトのインターネットセキュリティ調査部門への引き抜きは名誉なことだし、チャンスは掴むべきなんだけど…。別に、直接マイクロソフトに潰されたわけでもないんだけど…。


寄付金つっぱねて、サイト閉鎖して、格好イイ!! なんて思えるほど、アタシは人間ができてないなー。仮にも「インターネットをより安全な場所にすること」をスローガンに掲げてやってるなら、多少格好悪くても、もう少し踏ん張って活動を続けて欲しかった…。