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今回はオカンの電話魔なお話を。

 

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最近のオカンは、昔の元気なオカンを彷彿とさせるほど回復が目覚ましい。

 

と言っても、回復してる部分が良い部分ではない所ばっかなので、正直私は迷惑してる。

 

というのも、オカンは電話魔だった。

前にも書いたとは思うが、元気な頃のオカンはちょっとドラマを見ては電話してくる。

 

東京と大阪のテレビの放映時間は違ってたりするし、何より私は日本のドラマを殆ど見ないので、オカンとはちっとも話が合わなかったのだが、

(以下:オカン=オ)

 

オ:「もしもし〜〜〜?」

私:「何?」

オ:「今、ドラマ見た?」

私:「だから、日本のドラマは見ないって言うてるヤン。」

オ:「何やのんな。愛想ないっ(怒)。」

私:「愛想ないもクソも、なんでオカンに合わせて同じ

   ドラマを見なアカンの?私はそんなに暇やない。」

オ:「何やのんな。親に向かって偉そうに(怒)。」

私:「怒るんなら、電話して来んかったらエエやんか。」

オ:「もうええわっ!(ガチャ・・・ッツーツーツー)」

 

とまあこんな感じ。

 

私も電話がストレスとなり、段々と

 

『電話に出られない時もあるから、用件があるなら留守電に残して!残ってないならコールバックはしない。』

 

と宣言。

 

すると、留守電に用件を残す内容すらないオカンは、滅多に入れなかったが、たまに入ってると思って再生すると、

 

「こっちが電話したら、あんたから折り返し電話してくるのが常識!(怒)・・・」

 

と、謎のルールを押し付けるオカン。

 

ま、普通の時間に電話してくるならまだしも、私が電話に出ないとなると、1日に朝・昼・夜・・・それでも電話に出なければ、早朝・朝・昼・夜・夜中と、私が電話に出るまで電話をされ続ける。

 

で、電話に出たら出たで、いきなり電話に出ない事を怒られる。

で、で、用件は別にないと(ドラマとかTOKIOの長瀬君がどうのこうのとか)。

 

それを夫の携帯にも、しかも、ガッツリ仕事中とわかってる時間であろうが電話をジャンジャンかけてきて、夫の携帯の留守電にも同じ内容を残されるんで、(電話をしたら、そっちからかけてくるのが常識という呪いのメッセージ)

 

「オカンから電話をもらったら、俺が電話をかけなアカン礼儀って何や?(苦笑)」

 

とツッコミされたんで、

 

「オカンは他人やと思っといて。着信拒否でエエから。」

 

と言い、以降、夫の携帯は着信拒否をしてる。

 

で、脳梗塞で倒れて以降、オカンは電話という存在をあまり理解していなかったのだが、今の東京の施設に来てから、ジワジワと私の携帯に電話してくる回数が増えてきて・・・

 

ここ最近でいうと、月曜日、火曜日、そして今日(木曜日)と、段々と感覚も短くなってきてますわ。

 

オカンから電話しようと思うと、必ずスタッフの方が1名ついて、オカンのフロアからロビーへ降ろして下さり、そこにある公衆電話から私の携帯にかけるのだが、私の携帯の番号は昔のとは違うし、何より携帯番号までは覚えてないでしょうから、スタッフの方が電話をかけ、それでオカンに受話器を持たせてくれるスタイル。

 

で、今日、城ヶ島に行く途中にかかってきて、一瞬どうしよう?と躊躇ったが、今電話に出ておかないと、余計に電話してくるような気がして、気が乗らなかったが電話に出ると・・・

 

オ:「もしもし〜〜〜(いきなり不機嫌な口調)」

私:「何?」

オ:「んもう〜〜〜なかなか電話待ってるのに・・・」

  (意味不明)

私:「何?意味がわかりません。(冷たく言う私)」

オ:「んもう〜〜〜〜何やのんな(怒)。(←先ず怒るオカン)」

私:「なんで電話に出たら怒られアカンの?

   意味わからん。(←更にムカついてる私)」

オ:「だから〜〜〜(←どうも私の口調をコピーできる

   ようになってるオカン)、電話がなかなかやねん!」

私:「何?私が電話に出ないからという意味?

   っていうか、私、いくら働いてないからって、

   いつでも電話に出られるとは限れへんねんで。

   今、移動中やねん。用件は何?」

オ:「ああ、あのね、服届いたわ〜(←昨日私が発送した)」

私:「あ、そう。それだけ?」

オ:「うん。」

私:「そんな電話はしてこなくてエエから。

   届いたかどうか、今はネットでこっちでわかるから。

   あ、その届いた服、良かったん?(← 一応確認)」

オ:「うん、良いわ〜〜〜。」

私:「じゃ、来週行くネンし、(←後で気づいたが嘘でした)

         11日は歯医者さんに行くネンから、いちいち電話して

   来なくてエエから。んじゃ。」

オ:(無言で切る)

 

と、まあ、オカンは恐らくお昼の忙しい時間から『電話電話!』と言うてたような気がする。

『なかなか』という意味は、恐らくスタッフの方がなかなか公衆電話に連れてってくれなかった事を怒ってるような。

 

施設に入っていない元気なボケてないお母さんで、1人で電話をかける事ができるのでしたら、この程度の電話は私もOKですが、今はオカンは施設にいて、スタッフの1人のお手間が膨大にかかる状態。

 

これを私が容認し続けてるのは申し訳ないなぁ・・・と思い、後から施設にこちらから電話をし、

 

「オカンの電話してくる回数が度を超えてきてるんで、これじゃお手間かかって申し訳ないんで、今後は『電話故障してる』だの、適当に言うて電話しないでもらってOKですから。

緊急の用事はオカンにはないんですし、緊急の用件だったら施設のスタッフの方から電話を下さるでしょうから・・・」

 

と言い、とりあえずオカンのワガママを詫びておいた。

 

さて、この電話魔復活、どないして大人しくさせようか。

ちっと頭イタい案件ですわ。