母と私は韓国・ソウルには二度以上は行ってる。

が、養父が存命中は3人で行ってたので、母と二人だけ行ったのは正確には

一度だけ。

しかも、大喧嘩したのであった。

 

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養父は大食い系だったので、少々母が注文しすぎてもオトンが食べきってくれてた

感覚を未だに母(以下、オカンと書く)は持ってた。

 

私は好きな物を好きなだけ食べたいが、食べたくなければ自分の体の為に残す

というタイプ。(余計なカロリーは摂りたくないから)

オカンは好きな物を好きなだけ食べたいが、残したらお店の人に失礼だと思って

残したくないタイプ。だが、自分で責任持って食べようという気はない。

 

これで毎回揉めてた。

 

ソウル初日。

ってか、まずは飛行機の中でまず喧嘩。

航空会社は韓国系航空会社。

 

私は韓国料理を注文し、オカンは洋食を注文。

が、洋食の味はそれなりだとわかってる私は、オカンに

 

「ほんまにそれでええのか?」

 

と念を押してオーダー。

 

案の定、洋食はそれなりで、韓国料理の方が美味しい。

プルコギが出てきたり、ピビンバップが出てきたりと馴染みのある料理だし、

コチュジャンも別添えなので、辛くもない。

 

洋食の方が早く出てきたので、真っ先に手をつけたオカンだったが、自分の好きな

物だけ食べ(肉のみ)、後は私のプレートを期待していたのだった。

で、ちょっと後から運ばれてきた私のプレートを見て、俄然ガチャガチャくれくれ

攻撃をするオカン。

 

仕方なく差し出す娘の私。

プレートの4分の3以上を平らげるオカン。

お腹を空かせてしまうので、パンのみをもらう私。

そのパンを見てまた欲しがるオカン。

見かねてもう1個パンを持って来てくれるスッチー。

 

とまあ、機内食はちゃんと食べられず。

オカンは洋食も韓国料理も食べられて幸せそうだったという思い出はあるが、

私はソウル到着後、空港内のコンビニに走り、パンを買って車の中で食べたと

いう悲惨な記憶の方が強いのであった。

(つづく)