2011.6/26(日)18:34キックオフ
@アウトソーシングスタジアム日本平
観衆:13081人 天候:晴れ
主審:吉田寿光
清水エスパルス1‐0ベガルタ仙台
▽清水スタメン
--------高原--------
-アレ----------大前-
--------小野--------
-----真希--村松------
太田-岩下--平岡-辻尾
--------碓井--------
▽仙台スタメン
-----柳沢---赤嶺----
-梁勇基--------松下-
-----角田---富田----
-朴--渡辺--鎌田-菅井
---------林---------
《得点》
81分(清)アレックス 1-0
《選手交代》
59分(清)元紀→俊幸
61分(仙)柳沢→太田
71分(清)伸二→大悟
78分(清)高原→永井
78分(仙)菅井→田村
84分(仙)松下→中原
《警告》
62分(仙)朴
清水エスパルス:勝点19
(5勝4敗4分/-1)10位→9位
16日間で5試合というハードスケジュールもこの試合がラスト5戦目です。
そしてこの日も暑かったですね…。
ここまでJ1最少失点を誇る仙台が相手という事で、固い試合になるんじゃないかなぁ…と何となく予想はしてました。


『宮城の希望の星になろう』という段幕も見られました。
さて、この日のスタメンですが…
ボスナーが出場停止という事で、平岡が本来のCBに。
ここ数試合平岡がつとめていたボランチには、真希か、大輔かと予想されていましたが…発表されたスターティングメンバーは2人とも先発でした。この2人でダブルボランチを組むというカタチ。
トップ下に伸二。前線は元紀、高原、アレックスです。
スタートからダブルボランチで挑むのは14節のアウェイ・ガンバ大阪戦以来だったと思います。
この試合で再びダブルボランチにしたのは狙いがあったようです。
試合後のゴトビ監督によると、
『仙台はロングボールを入れて、セカンドボールを拾ってからの攻撃が脅威』という事。
そして『仙台では日本でも有数のカウンターが上手いチーム』という事。
この2つのポイントを押さえる為のダブルボランチだったようです。
まず…元紀とアレックスを含めた中盤5人でブロックを作り、スペースを消す。
そして相手をロングボールを蹴らざるを得ない状況にし、セカンドボールはダブルボランチが拾う、という狙いです。
結果…さすがに完璧とは言えないまでも、この狙いは嵌まりました。
5枚のブロックを形成した事で仙台のコンビネーションプレイを封じたうえ、セカンドボール奪取に体を張って簡単にカウンターを出させない、という狙いはある程度成功だったと思います。
しかし、仙台の方もハイプレスをガンガンかけるというよりも、どちらかというとまず自陣でブロックを形成するディフェンス。
清水側としてみれば、守備はある程度は狙い通りだったとはいえ、攻撃に関してはシステムやメンバーの変更の影響か…少なからずミスも重なり、仙台の固い守備をなかなか崩す事が出来ません…。
5連戦の5戦目、そして試合開始時にも25℃以上という暑さの影響もあったとは思いますが、前半はお互いに前から激しく、という感じではありませんでした。
前半は互いに守備での良さが光った45分でした。良く言えば締まった前半…悪く言えば見せ場の少なかった前半…という感じだったでしょうか。
清水とすれば仙台の勢いとカウンターを警戒、仙台とすれば典型的なアウェイの戦い方…
前半をスコアレスで折り返したのは両チームとも想定内だったと思います。
ちなみに前半のシュート数はお互いに3本ずつでした。
迎えた後半、時間の経過と共に試合が動き始めます。
後半最初のチャンスは6分。中央、伸二から右サイド辻尾→元紀と繋ぎ、元紀からクロス。このクロスが相手DFに当たりコースが変わると、この落下地点にアレックスが飛び込みますが、シュートは僅かにバーの上へ。
13分。清水の左CKから仙台のクリアボールを拾った柳沢へ、真希が激しくプレスにいきボールがルーズに。
こぼれ球を拾った元紀がエリア内に侵入を試みます。相手DF2人の間を突破しようとしたドリブルが少し大きくなりボールがスペースに流れます。
この流れたボールに素早く反応したフリーの宏介が思い切り良くシュートを放ちますが、これはGKに防がれます。
後半の清水は序盤からダブルボランチの2人が前半に比べ、やや高めの位置をキープする事により、徐々に攻撃のギアを上げていった感じです。
清水ベンチはこのプレイの直後に元紀に代え、高木俊幸を投入。
対する仙台も直後に柳沢に代えて太田吉彰を投入します。
18分には代わったばかりの俊幸が左サイドの宏介からのクロスをダイレクトシュートにいきますが、これは惜しくも枠の外。
25分、梁勇基のクロスから赤嶺のヘッドという危険な場面を作られた直後には伸二に代え、大悟を投入します。
この時間帯ぐらいからさすがに運動量が落ちてきた両チーム。徐々に中盤にスペースが出来始めます。
…すると仙台が得意のシンプルかつ素早い攻撃で、清水に傾きかけていた試合の流れを引き戻し始めます。
しかし清水ゴールに迫った何度かのチャンスで、フィニッシャーの赤嶺が決めきれずスコアレスのまま試合は終盤へ。
後半33分、清水ベンチは高原に代えて3枚目のカード・永井を投入。先手先手の選手交代で先制点を狙いにいきます。

試合が動いたのは後半36分。一瞬の隙を突いたという感じでした。
最終ライン平岡からハーフラインを少し越えた辺りにいた左サイドの宏介にパスが出ると、これが全くのフリー。
宏介はノープレッシャーのままドリブル→アーリークロス。

このクロスに反応したのは永井とアレックス。ニアで永井が潰れると…
その裏に走り込んでいたアレックスがうまく左足を合わせ、ゴール右隅に流し込み価千金の先制点を奪います。


宏介→アレックスのホットラインは川崎戦の1点目に続く2試合連続になります。
ところで、この得点シーン。宏介のサイド…つまり仙台の右サイドには何故あのような広大なスペースがあったのでしょうか?
試合後のコメントでは『あの一瞬だけ梁と松下が2人とも左サイドに寄ってしまっていた』との事ですが、直前の流れからVTRを確認しましたが、よく分かりませんでした。
直前のプレイでは清水の右(仙台の左)サイドでの攻防は特にありませんでした。
試合後に宏介は『相手のサイドバックとサイドハーフの間のスペースでボールを受けて仕掛けるのが狙いだった』とコメントしています。
しかし、この場面では相手右サイドハーフ(松下)が逆サイドにいたうえ、右サイドバック(田村?)は自陣深くに引いており、この一瞬は宏介をチェックする選手が不在だったようです。
クロスを上げる際にはボランチの富田が寄せてきていますが、プレッシャーをかける程は寄せきれていません。
ちなみに宏介はこの5連戦で1得点3アシストになりました。絶好調のこの男にフリーで蹴らせてしまっては…という感じですかね。
まさに堅守を誇る仙台の一瞬の隙を見逃さずに奪った先制点でした。
同点ゴールを狙う仙台は直後の後半39分、松下に代えて中原を投入し、ここから猛攻を仕掛けてきます。
40分、田村から前線へロングフィード。これを梁勇基がダイレクトでエリア内に叩くと、受けた赤嶺が鋭いターンで平岡を交わし、決定的なシュートを放ちますが、ここは健平が飛び出しファインセーブ。
仙台は縦に長いボールを多用し、どんどん清水ゴール前にボールを入れてきます。
清水は引き気味にならざるを得ず、完全に自陣に押し込まれてしまいます。
何とかマイボールで時間を使おうと俊幸やアレックスが前線で体を張りますが、仙台の粘り強い守備に合い、なかなかキープできません。
45分には梁勇基からのクロスに中原がフリーでヘッドで放ちますが、これはGK健平の正面。
何とか1点を死守したい清水はロスタイム4分間を、永井をディフェンスラインに入れた5バックの守備で必死に守ります。
そして手元の時計で94分と20秒を経過し、健平がゴールキックを蹴った瞬間に試合終了のホイッスル。
開幕から12試合負けなしの仙台をストップさせる今季5勝目を達成しました。

私の周りには『内容に不満』という人もいたので、そう感じた人は他にもいるのかもしれませんが、私的には大満足の試合でした。
もちろん撃ち合いの試合の方が楽しいというのは否定しませんが、私は個人的に、いわゆるウノゼロの緊張感が好きなんです。
まして、このハードスケジュールの最後の試合です。内容どうこうよりも、最後まで戦い抜いた選手を褒め称えたいと思います。
それにしても…やはり仙台は強かったです。さすがにここまで“負けていない”チームだなと思いました。
固い守備も、最後まで諦めない姿勢も素晴らしかったです。
リーグ中断の際は震災の影響も大きく、まともな練習も出来ていなかったと聞きます。
更に今季のエース候補マルキーニョスの電撃退団など…私たちには到底考えられない、いくつもの困難を乗り越えてきてのここまでの戦い振りは見事としか言い様がありません。
…プロクラブであり、ライバルクラブですから、同情などは失礼になると思いますが、今後も(清水戦以外で)頑張ってもらいたいと思います。
そして、その強い仙台に完封勝利した清水エスパルス。
前節は10人相手に勝ち越しを許すというショックな負け方を喫しましたが、この勝利で嫌なムードは払拭したと言えるでしょう。
以前、このブログで『6月の連戦が終われば、各クラブの勝点がバラけていると思います』といったような文章を記しましたが、バラけるどころか、ますます混戦になっていますね(笑)
チームは間違いなく成長していますし、現在は良い流れになっているのも間違いないと思いますが、決して油断出来る状況ではありません。
当初の予定ですと、リーグ戦はここで中断するスケジュールになっていました。
しかし今週末からは震災の影響で延期となっていた分の試合が組み込まれています。
昨年は絶好調のままW杯による中断に入り、再開後に低迷してしまいましたが…今季は今の勢いのまま夏の戦いに挑める、とも言えるかもしれませんね。
次節の対戦相手は鹿島アントラーズ。少し前はだんだん調子を上げてきたのかな?と思っていましたが、どうもまだいまいち噛み合っていないような感じです…。
このところの観客動員は平日が続いた事もあり、イマイチな感じでしたが、
この試合はもともとはホーム開幕戦だった事もあり、チケットもだいぶ売れているようですね。
7月も厳しい戦いが続くと思いますが、我々も一丸となって選手をサポートしていきましょう。
最後に…
最近のこの猛暑は何なんでしょうか?
まだ6月だというのに静岡は連日35℃を越える猛暑日が続いています。
元気がなければスタジアムにも行けません。体調管理にはくれぐれも気を付けましょう。
熱中症でブッ倒れる事がなければ、今週末の鹿島戦も参戦予定です。