修学旅行の2日前に腹痛で学校をお休みした娘ちゃん
でも修学旅行には1年生から仲良しのN子ちゃんが一緒の班なので
楽しみにしてました
N子ちゃんは小学校高学年から不登校気味だったようです
中学1年生で別の小学校だった娘ちゃんと同じクラスになり
自己紹介で『ボカロ曲が好きです』と娘ちゃんが言ったら
『何の曲が好きですか?』と質問してくれて、それから趣味が同じで
仲良しになりました。N子ちゃんは不登校といっても週に2回くらいは5時間目から
来たり、スクールカウンセラーさんの所に行ったり
N子ちゃんのペースで登校していました。
娘ちゃんは校舎に入るのも人と話すのも恐怖だったので完全不登校
そんな娘ちゃんにもラインなどで連絡をくれて
自宅に遊びに来てくれたり、一緒に喫茶店(コメダ)に行ったり
冬はイルミネーションを一緒に見に行ってくれたり
クラスに友達がいない娘ちゃんには本当に支えになった存在です
クラス替えの際に先生方の配慮で娘ちゃんとN子ちゃんが同じクラスに
なりました。娘ちゃん大喜びでした
そんな事もあり中学3年生になってからは登校できるようになりました。
修学旅行ではなんと偶然に同じ班になり、電車や新幹線の中でも隣の席
お部屋は2日目だけ同じ部屋になり
娘ちゃんは本当に楽しみで仕方ない様子でした
修学旅行の出発日の集合時間は朝の7時JR駅集合
荷物もあるので私はN子ちゃんのお母さんに「N子ちゃんも一緒に車に乗っていきませんか?」と誘ってみました。お母さまは「お願いします」との返事でした
あとは忘れ物しない事 娘ちゃんが体調崩さない事を祈ってました。
当日、朝6時30分にN子ちゃん宅に迎えに行くので
「そろそろ迎えに行くよ」ってラインしてあげてねと娘ちゃんに伝えました。
すると『返事がこないよ』
嫌な予感がして母のスマホを見るとN子ちゃんのお母さまから
『おはようございます。修学旅行行けそうにありません。ただ提出するプリントがあるので娘ちゃんに渡したいらしいので寄っていただきたいです。無理いって申し訳ありません』
なんと、、N子ちゃんが修学旅行欠席
泣きそうな娘ちゃん とにかくもう出発しないと
重い雰囲気で車で出発しN子ちゃん宅に到着
車から降りた娘ちゃん N子ちゃんと抱き合って二人とも号泣
N子ちゃんのお母さまは
『今日の朝まで頑張ってたんだけど、、でもできなかった』と泣いていました。
N子ちゃんはきちんと制服を着ていました
身支度してギリギリまで『行こう』と戦ってたN子ちゃん
N子ちゃんにとっても楽しみにしてた修学旅行
抱き合って泣いている子供たちを見て私も泣きました
不登校生にとって修学旅行は残酷です
みんなで盛り上がる行事に参加したくてもできないのですから
娘ちゃんは車の中でも号泣、そして駅についても他の生徒さんがワイワイと
楽しそうに盛り上がっている中、ずっと泣いていました
そして担任の先生が娘ちゃんのそばに来て
『一緒に行きたかったなぁ~』と言ってくれました
生徒さんをまとめないといけない忙しい中、娘ちゃんの気持ちに寄り添って
くれた言葉に感謝です。
母は入場券を買って改札に入りました。
生徒さん達みんな楽しそうな中、娘ちゃんは誰と話す事もなく無言でした。
娘ちゃんの班は5人のうち女子生徒がN子ちゃんと娘ちゃん2人なので
班の女子生徒は娘ちゃんだけになります。
電車に乗った娘ちゃんにずっと手を振り続ける母
娘ちゃんようやく少しだけ手を振り返してくれました
いよいよ電車が出発
娘ちゃん どうか楽しんできてね
いってらっしゃい。。どうか神様娘ちゃんの心をお救い下さい