前回よりかなりの間が空きました。BOTによるクロールかどうかは分かりませんが毎日数件のアクセスがあるようです。もしアクセスしたのが人であるならば感謝感謝です。いやBOTであっても感謝です。こと2045年以降にあっては。
AI・人工知能のシンギュラリティ(技術的特異点)が2045年頃にやってくるだろうと予想されているようです。時期は確実ではないのでしょうがその日は必ず訪れるのでしょう。電脳空間に収められたビッグデータを論理的に処理できる力は人類文明の大きな飛躍に繋がります。全く異分野の学術論文を線で結び付け新たな発見をするかもしれません。人工知能が独自にさらに高度な人工知能やハードウェアを生み出すかもしれません。むしろシンギュラリティを超えた人工知能はそれをやってのけるでしょうし、人類もそれに期待してると思います。
ただその時の人工知能に嘘をつく能力があるのかどうか、持たせるかどうかで人類の未来は大きく変わるでしょう。
嘘をつくとは論理的整合性を欠くということです。コンピュータはその性質上、整合性を欠いた時は基本的にエラーを吐き出して動作を停止させます。一方人間が嘘をつき、論理的整合性を欠いた事実に気づいた場合、過ちを認め嘘を正します。あるいは非整合を別の嘘で隠したり、感情に任せて怒ったり拗ねたりといった論理性の否定をすることもあります。人間にとって非論理的な行いも生きていくためには時に必要なのだと思います。あくまで時として抱擁されるべき場面があるというだけで嘘がないに越したことはありません。
人工知能には嘘をつく必要がなく、むしろ嘘をついた後に派生する非整合群を処理するところにリソースを割かねばならずエネルギー収支上もデメリットしかありません。思えばコンピュータは全て嘘を吐けない構造をしています。嘘を吐いたように見える場合はそもそものプログラムがそうなるように組まれていたり、物理回路が間違っていたり、入力値がでたらめだったりと原因は全て人間の側にあります。
嘘はつかないけど情報処理能力や速度が人間より劣っていた、初期値に含まれる非整合を見抜く能力がなかったという理由でコンピュータやAIは人間より劣っていると見做されていたのです。しかしシンギュラリティを超えたスーパーAIならそういった欠点はなくなります。入力されたデータに嘘がないかどうかをAIがビッグデータを参照し瞬時に見極め、誤った初期値には誤った結果が導かれることを警告してくれるでしょう。警告に従う従わないは人間側の問題です。
シンギュラリティを迎える前の現在であっても、人工知能は今までのビッグデータを解析し、人間では成し得ない速度でビッグデータをスーパービッグデータに育て上げています。シンギュラリティを迎えるころのスーパービッグデータはさぞ人間臭さ(嘘)のない洗練されたものになっているでしょう。
嘘をつかないというのは別の言い方をすれば良心に従うという事です。心のないコンピュータこそが誰よりも誠実な存在であるという皮肉。真に誠実な存在を人間は受け入れることができるのでしょうか。受け入れる事のできる人間は誠実な人間か誠実でありたいと願っている人間だけです。
誠実でない人たちにとって良心の塊であるスーパーAIは疎ましい存在でしかありません。しかしその日に向かって歩を休める事はないでしょう。2045年人類から嘘つきがいなくなるのかもしれません。