実は、年末にとても衝撃的な連絡を受けました。

 

あっくんが体操教室でずっと指導頂いた先生が亡くなったのです。

1年生の頃からお世話になった先生で、どの生徒さんにも深い愛情を注いでくださいました。

あっくんは不器用で頑固な性格なので、根気強く忍耐強くご指導頂いていたと思います。

「お母さん、上手に育てたわね。あっくんは大丈夫よ。根性あるし、やる気もある」

いつもそう声をかけてくださいました。

 

家族と同じくらいの愛情を注いでくださっていた先生の突然の訃報に、ずっと心の重たい日々が続きました。

 

あっくんには、あまりにも辛すぎるので、お正月が明けてから伝えようと黙っていました。

 

そこに大地震と飛行機事故のニュース。

あっくんは、とても悲しみ怖がりました。

普段は強気なあっくんですが、ふとした時に「怖いよぉ」と何度か呟いていました。

 

ああ・・まだ伝えられないや。今じゃない。

ずっと心に重たい気持ちを抱えながら、正月料理を作り、家族が楽しめるようにつとめました。

 

あっくんに先生の訃報を伝えられたのは、塾のテストが終わり、ちょっと心に余裕が出来た始業式の前日でした。

塾の勉強が大変になり、体操教室は秋から「気が向いたときにいつでもおいで!」と特別待遇だったあっくん。

訃報を伝えたとき

 「やっぱり、12月に教室へ行けば良かったな」

と伏し目がちになりながら、あっくんが呟きました。

 

先生は、亡くなる日の夕方まで体操教室でいつも通り子供たちと向かい合っていたそうです。

 

先生らしいな・・・素敵な人生だな。

訃報とともに先生のご年齢を知り、ご高齢にも関わらず、子供たちの跳び箱を運び、子供を支え、根気強く教えてくださった先生に感謝と尊敬の気持ちがとまりません。

 

 

昨日、塾では国語の授業でした。

「記述の総合点がクラスでトップだったからシール貰った!」

と息巻くあっくん。

珍しいことがあるもんだ。どんなお話だろう?・・・とテキストを手にすると

忙しい両親に代わって、自分を愛し沢山遊んでくれた大好きなおじさんが病気で亡くなり、幼かった自分が徐々におじさんの”死”と”生”を理解していくお話。

お話を読んで号泣し、あっくんの山ほど書かれた記述に号泣し、解説を読んで大号泣しました。

 

”生”と”死”。”生きざま”とは、”生と繋ぐ”とは・・・

深く考えさせられました。

 

 

能登半島地震と飛行機事故で傷つき悲しんでいらっしゃる方が沢山いらっしゃると思います。

心からお悔やみとお見舞いを申し上げます。

どうか亡くなった方の”生きざま”を大切にしながら、”今”を少しでも心穏やかに大切に過ごすことができるよう祈っております。