『何故エリーズは語らなかったのか?』
森博嗣
「エリーズ・ギャロワ博士が会いたがっている」人工知能たちが、グアトにそんな噂を教えてくれた。面談を求められらような理由に心当たりはなかった。ほどなくして彼女は行方不明になってしまう。
ギャロワ博士は、ヴァーチャル世界に資する研究を続け、ついに「究極の恵み」とまで賞される成果をあげたという。博士は自らの意思で姿を消したのか、それとも事件に巻き込まれてしまったのか。
きっと、この先人間がヴァーチャルの世界で生きていく事を選んだ先に待ち構える問題なんだろうなと思った。今、生きていて考えたこともか無かったのであぁ、そうなのか。と納得。
私はきっとヴァーチャルの世界で生きることはないと思うけど、ちょっとそんな世界も体験してみたかったなとこのシリーズを読むたびに思う。
リアルの身体から解放されて、病気や怪我、あらゆる危険からも遠ざかった時にどんな感情を持つんだろう?生きている実感とかあるのかな?生きてるってなんだろう?
人間はどこに向かって行くんだろうなぁ。