*本を守ろうとする猫の話 | ちびブログ

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『本を守ろうとする猫の話』
夏川草介

 夏木林太郎は、一介の高校生である。幼い頃に両親が離婚し、小学校に上がる頃からずっと祖父と二人暮らしだ。祖父は町の片隅で「夏木書店」という小さな古本屋を営んでいる。その祖父が、突然亡くなった。
 面識のなかった叔母に引き取られることになり本の整理をしていた林太郎は、店の奥で人間の言葉を話すトラネコと出会う。トラネコは本を守るために林太郎の力を借りたいのだという。林太郎は書棚の奥から本をめぐる迷宮に入り込む───。


 ファンタジーだけど、凄く現実的なお話だった。人語をしゃべるネコなんて、最高!引きこもりの少年が物語を通して少しずつ大人になっていく姿は頼もしかった。そして本への愛情みたいなものを再確認している感じが良かった。おじいさんもとても素敵な人だったのだろうなぁ。

 私も彼のように小さい頃から本が好きだった。休み時間には、毎日のように図書室に通って本を借りていたなぁ。このお話に出てくるような難しい本は読んだことなかったけど・・・

 読み終わって感じたのはやっぱり本はいいなぁってことでした。これからも素敵な本にたくさん出会いたい。