パー子さんは自分の生い立ちが
決して恵まれたものではなかったと
弟に言っていた。

話を聞く限りでは本当に同情してしまう。

そういう世界が本当に存在するんだと
私は思い自分が育った環境、両親、夫に
対して感謝の思いか深くなった。

しかし、一つだけどうしても
納得がいかない面がある。

同じ女性として母親として……

パー子さんにはお子さんが
いらっしゃるそうだ。

その辺りは詳しく聞いていないけど
姪っ子と同じくらいのお子さんのようだ。

いつ頃、元ご主人と婚姻関係を
解消したのかは知らないけれど
お子さんが小さい頃ということだけは
聞いている。

親権は元ご主人。
お子さんとパー子さんとの折り合いは
悪くてお子さんが会いたくないと
言っているらしい。

同じ女性としてなぜ?としか思わない。

確かにひとり親で子どもを育てるのは
すごく大変。
子どものことを思ってということでも
あるかもしれない。

でも、なぜパー子さんは
親権も監護権も放棄したの?
私は子どもだけは手離せない。
親権はとれなくとも監護権は
絶対に渡さない。

そこが明確ではない。

女性が親権を取れない場合は
2種類しかない。

だから、余計に不信感が募るのだ。

影でお世話になった人の悪口を
それも子どもに吹聴し
自分の立場が悪くなると体調が悪くなり
話し合わないといけない場面では
逃げ回り、挙句の果てには
ライオンに睨まれている
可哀想なハムスターですって皆に
示すようなことをやってみたり
期待させて突き落とすようなことを
してみたりして、こっちからしたら

はぁ?

それ以外の言葉が出てこないのだ。

しつこいようだが不信感は募る一方なのだ。