こんばん渡瀬橋


かとーゆいです。

今日も
あの連載シリーズの続きをお届けします!(なかなか終わらないのには意味があるんです☆)


ー第7章ー


「では、加藤唯さん。」


「ハイ!」


「そこの椅子にお座りください」



私は


二つ並んだ右側の方の椅子に座り

男性役の方は左に座っていた。






ふたりで

お部屋にいるような設定で

椅子に座りながら

話しをするシチュエーションだった。


そして演技審査は始まった。



「よーいスタート」



わたしは

心の中で

こう思った。


「この人の演技力や
セリフの言い方、タイミングとか
覚えといて 
他の子とは違うセリフの言い回しや
雰囲気を出してみよう」と。

 






‥‥し か し


演技審査が始まった途端、



相手の男性役の方が


突然 黙り込んでしまったのだ!!!!




‥(゚Д゚)!?




え!


わたしのセリフだっけ?


あれ?


セリフなんだっけ?


てか


どうしよう この空気(゚Д゚;)





なんと、



私がセリフを忘れたのではなく

相手役の彼が

いきなり出だしのセリフが飛んでしまったのです。



「あ”ー(´Д`)すみません。
もう一回お願いします。」



と 彼はtake2を求めた。





わたしは
びっくりした



さっきまで バリバリの演技力でいろんな子たちとお芝居していたのに


急にわたしの番になって

セリフがぶっ飛んでしまうなんて!!!




まさか


カメラマンと一緒で


わたしが地元の友達に似とって動揺したのでは!?

なーんて考えていると

改めて演技審査のtake2が始まった。



「では行きまーす、
よーい スタート!」



演技審査のtake2が始まると、


やっと 彼の口からセリフが出た。

でも なんかぎこちない。

ぎこちないって言うか

本調子じゃない感じがした。



あれかな、

わたしは演技審査の順番がラストだったから

疲れとるんかな?





それか、

他の子とは違うセリフの言い回しをしてたから

彼の調子を狂わせてしまったのかな。



どっちにしても


マズい。


このままではマズい。


と、そのとき





……(゚゚)




またもや沈黙が漂う。




え!!


やばい!!!






そうです。

次はなんと!!


私のセリフが飛んでしまったのです。(´Д`)(´Д`)


彼のぎこちなさをそのまま受け継ぐかのように
わたしも調子が狂ってしまい

挙げ句の果てには
あんなに練習していたセリフさえ
出てこなくなったのだ。



もう


この日の演技審査は


終わったなー

と思った。(笑)



因みに

この日


オーディションが終わった直後


私は母に こう電話していたらしい。





「今日の演技審査…ボロッボロだったわ。」







し か し 



このあとに

名誉挽回できるような審査が待っていたのだ!!


その審査とは‥‥





この物語はすべてノンフィクションです からの投稿