今日は姉の命日です

あれから11年かぁ~
そんな気はしないけどね

小学生だった甥っ子は今年高校生2年
保育園児だった姪っ子は今年中学3年
になります

はぁ~
私も歳をとる訳だ






あの日

夜中の2時か3時頃だったかな
突然電話が鳴った


寝ぼけながら出ると
義兄からだった…

『そろそろ駄目らしい…』

電話の向こうで兄が言った

『えっ!』

と思うと同時に
いよいよきたか…とも…

その日はもともと行く予定だったから
だいたいの準備はできてたけど

でも喪服とかの用意はしてなかったから
慌てて準備した

かばんに荷物を入れながら
これは本当?うそ?
もしかして夢?

などと思いながら
それでも手は止まらず荷物を詰める私。。。
なんか変な感じだった

そのころ埼玉に住んでいたから
姉のいる千葉までは1時間
もってくれるか?
待っててくれるか?

運転中も
ドラマの中の様な感じで
ドラマの様なシチュエーションが
なぜか頭の中をグルグルしてた

そうこうして病院に到着
母も到着していた
父は子供たちがいるので自宅待ち

病室に飛び込むと
もう最後の息をしている姉がいた
意識はない状態
でも
待っててくれた
私たちが着くまでがんばっててくれた

『お姉ちゃん よくがんばったね』

そう言って頭を撫でてあげた
それが精一杯だった

それから数分して
姉は息を引き取りました
5時15分…
たしかそんな時間だったよな

外はまだ薄暗かった
でも
あの日見た
病院の窓からの風景は今でも忘れないな

高い病院の窓から
少しづつ動き出す街並みを
じっと見てた

あぁ。。。
姉は亡くなったのに
世の中の人はこれからまた一日が始まるんだなぁ~
普通に過すんだなぁ~
って思ってた


当たり前なんだけどね


不思議と涙はあまり出なかった


看護婦さんが
姉にきれいにお化粧をしてくれて
霊安室へ

そしたらそこへ
たくさんの看護婦さん仲間が来てくれた

姉はその病院が職場だったから
その日勤務していた人たちが
みんな来てくれた

中には闘病中
何度もお会いして顔見知りになってる
看護婦さんもいた
その人の顔を見た瞬間だめだったなぁ
出なかった涙がいっぺんに溢れた

あぁ
これは事実なんだ
お姉ちゃんは死んじゃったんだ
そんな思いがあふれてきた


自宅に姉と共に戻り
それからは
恐ろしいくらい時間が早く流れた
やることが次から次へと押し寄せてきた

お通夜、葬儀と
とにかくたくさんの方たちが来てくれた
お寺が対応に四苦八苦するほど
(場所の問い合わせが多かったらしい)

お返しも足りなくなってしまったりして
姉のすごさをその時感じました
何百人の人がこの一人の為に来てくれる
正直驚きました



でも
あっという間に姉は骨になって戻ってきた

兄が子供たちに
『ママは天国に行ったんだよ』
と説明したら
姪っ子が棺に向かって
『ママに会いたいよ
もう一回会いたいよ~』って

もうこれには参った
こればっかはどうしようもしてあげられないし…


小さすぎて
簡単には理解できなかったのかもね

葬儀の間も
お気に入りのワンピースを着て
走り回ってたっけ…

そんなこと
もう覚えてないと思うけど

甥っ子のほうは
何か感じているのか
普段は手がつけられないのに
とてもいい子だった
静かに座ってた


まぁ
そんな二人も
無事に大きく育って
姉も天国から安心して見てることでしょうね

してあげられなかったことも
いっぱいあったと思うけど
生きてる間、精一杯愛を注いでたからね


『お姉ちゃん二人は元気に育ってますよ
これからも家族みんなを天国から見守っていてくださいね』





こんな長文を最後まで読んでくれて
ありがとう

やっと吐き出せたかな

誰にもこんな気持ち
話したことなかったから

さびしいなんて言ってられなかったし
だって子供たちが言わないのに
私がさびしいなんて言えないじゃん

泣くことも思うようにできなかったし
結構辛かったな

まぁ
子供たちがいたから
あわただしく過ぎて
気が紛れてたってのもあるね

でも
ずっと抱えてた気持ち
こうして話したことによって
少しはすっきりかな

お付き合いいただき
本当にありがとう
読んでくれた方すべてに感謝ですありがとうペコリ



あっ、内容が内容なので
コメはいりませ~ん