◆いまこそガーシュウィン/中山七里


アメリカで指折りのピアニスト、エドワードは、大統領選挙の影響で人種差別が激化し、変貌しつつある国を憂い、音楽で何かできないか模索していた。

そこで、3カ月後に予定しているカーネギーホールでのコンサートで、黒人音楽を愛した作曲家、ジョージ・ガーシュウィンの名曲「ラプソディ・イン・ブルー」を弾くことを思い立つ。
しかし、マネージャーがガーシュウィンでは客を呼べないと反対したため、ショパン・コンクール中に演奏で人命を救い、一躍有名になった男、岬洋介との共演を取り付けることにした。
一方、新大統領の暗殺計画を進めていた〈愛国者〉は、依頼主の男から思わ提案をされー一。
音楽の殿堂、カーネギーホールで流れるのは、憎しみ合う血か、感動の涙か。(Amazonより)



読了。
岬洋介シリーズ。
エドワードと〈愛国者〉の視点でそれぞれの葛藤がメインで、事件とか推理とかはちょっと物足りないかなぁ…。
人種差別の描写はやはり読んでいてイヤな気持ちになりましたし、差別主義者の大統領の暗殺計画のために無関係な人が犠牲になってしまうことが苦しかったです。

『いつまでもショパン』の記憶が曖昧だったから再読したい。『いつまでもショパン』読んでから読むべきだったかも…。

 というか、岬洋介シリーズもイチから再読したい…。ちなみに建築探偵シリーズの再読も第1部で止まってるんだなぁ。