◆午後のチャイムが鳴るまでは/阿津川辰海

こいつら、最高すぎる……! 昼休みの“完全犯罪”にご用心!?
本格ミステリ大賞受賞作家の最高到達点!
九十九ヶ丘高校のある日の昼休み、2年の男子ふたりが体育館裏のフェンスに空いた穴から密かに学校を脱け出した。タイムリミットは65分、奴らのミッションは達成なるか(第1話「RUN! ラーメン RUN!」)。文化祭で販売する部誌の校了に追いつめられた文芸部員たち。肝心の表紙イラストレーターが行方不明になり、昼休みの校内を大捜索するが――(第2話「いつになったら入稿完了?」)。
他人から見れば馬鹿らしいことに青春を捧げる高校生たちの群像劇と、超絶技巧のトリックが見事に融合。稀代の若き俊英が“学校の昼休み”という小宇宙を圧倒的な熱量で描いた、愛すべき傑作学園ミステリ!(実業之日本社サイトより)

読了。
阿津川さんの学園ミステリ連作短編集。
昼休みに起こるあれやこれやの謎を65分のうちにすべて解いていく彼がすごい。

ミステリの部分もだけど、青春小説としてもおもしろいです。
学校抜け出してラーメン食べるとか
消しゴムでポーカーするとか
こういう大真面目にバカバカしい高校生活は後から思い出しても楽しいものだし、バカバカしいかもしれないけど、糧や思い出になりますよね。4月から高校生になる息子もこんな全力でバカバカしく高校生活を送ってほしいものです(明日合格発表!)。

阿津川さんは特殊設定も書かれるけど、こういう普通の設定の方がわたしは好きだなぁ。