◆鉄鼠の檻/京極夏彦

2021年最初の読了です。長い…というか重かった(物理的に)。

再読なんですが、なんとなくしか覚えてなかったのでほぼ未読と同じ状態で楽しみました。なんせ読んだの20年(!)くらい前だし。

たしかに「坊主が多すぎる」し、宗派やら関係性がややこしくて…わたしもメモ取ればよかったなぁ…と途中で思いました…。禅の話なんかはわかったような…気がして、自分なりに考えるとまたわからなくなる…そんな感じでした。

今回は、絵面的(!)に不思議な最初の事件も途中で(京極堂いなくても)解けちゃうし…ハウダニット的?トリック的?というか方法としては不思議なことはないんですよね…。だから、普通に犯人は…?って読み進めるはずなんですが…。そう簡単には行きませんねぇ。

京極堂の長くてくどくて遠回りなように感じる憑き物落としはその部分があってこそで、むしろないと完全に落としきれないんだよなぁと毎回しみじみ思ってます。
長くて、なんだかよくわからなくなりそうだけども、
これがないとたぶんずっと迷子のままで抜け出せない。

わかったようでわかってなくて上手く言葉にできない…。

さて、物理的にかなり重かったので次は文庫本を読みます。(読みたかったから持ち歩いてたけど重かったよね)