シリミズさん | 剣町柳一郎の本棚

剣町柳一郎の本棚

ブログの説明を入力します。

昨日の午後、ジャズについて話し込んだ。
ウエスモンゴメリーやジャンゴラインハルトのことなど。
エリッククラプトンのクリームの話で、
白人にブルースが弾けるかという話題になる。
理論だけではジャズが演奏できなくて、
いろんなコードを覚えていて、とっさに頭に浮かぶままに
演奏できるプレイヤーこそ天才だということである。
そのためにアルコールの、麻薬の力をかりる者も
いるってことだが。プラス・アルファの力の必要は
アートと呼べるものについてまわることだろう。
彼らの演奏を聴き、語り、食べて、愉しいひと時であった。
Uさんのボーカル、Mさんのピアノ、サックスとギター、
ドラムにベース。そして、今日は市内で、Hさんの京極夏彦
「眩談」の魅力についてを聞く。コラーゲンたっぷりの声での朗読。
やがて手を引かれて、本の主人公の一人であるシリミズさんが登場。
実は、編集者が変装して出てきた。
つい本「眩談」を買ってしまった。シリミズさんに水を上げると、
いつの間にか無くなっていくという怖い話だ。
「怪を語れば、怪に至る」ということ。
「ジャズと眩談」の三連休であった。
人にとって、怪談は共同の幻想である。創るのも、育てるのも
人である。現代では、何が怪談になっていくのだろうか。
もっともっと、人は怖がらねば…
新しいものが出てこないような気がする。

逆立ちしたシリミズさん剣町柳一郎の本棚-シリミズ