首都圏の中学受験をどう戦うか、周りの大人たちが頭を悩ませるのが受験スケジュールです。
攻めの一手で、強気に攻めるのか、最初に確実なところを押さえてチャレンジをするのか。
どちらも、唯一の正解はないと思います。
子供の実力と性格を勘案して、ベストな結果が出るようにと考えました。
うちの子は、緊張する場面で自分をコントロールすることは、同年代の子たちよりも経験があります。
小学校入学前後から、水泳の選手コースに在籍して頻繁に試合に出てきましたし、ヤマハ音楽教室の専門コースに在籍してピアノコンクールにも作曲コンクールにもチャレンジしてきて、学校の合唱の場面ではピアノ伴奏もしてきました。
緊張する場面で、それまでやってきたことを出し切るという経験を積み重ねられている子だと思います。
ここ1番の踏ん張り時に、心の整え方を知っているようです。
小1の後半からコロナ対応で、水泳の試合会場には親は一切入れない状態でしたので、低学年からたった一人で試合の際のタイムスケジュールを組み立てて緊張をなんとかしつつも戦ってきたのです。
塾長には、自立してない&メンタルが弱いと散々な言われようでしたが、理不尽な恫喝に震えていただけでした。
緊張に対処する方法は身につけてはいるけれど、唯一息子の弱点となってしまったのは、自己肯定感の低さです。
塾を辞める辞めないの頃は、自分はどこを受けても受からないと本気で言っていました。
実はそれには理由があります。
毎日毎日、クラス全員の前で
「お前は受からない。お前は落ちる」と、塾長から言われ続けていたのです。
塾のクラスの子たち1人1人に、
「お前は絶対受かる。お前は落ちる」と、
クラス全員の前で毎日宣言する塾長。
一体何の意味があるのかと、呆れますが、12才の人の言うことを鵜呑みにしてしまううちの息子は、それを聞いて僕はダメなんだと毎日毎日刷り込みを強化していたのです。
これは、呪いですね。
塾長の呪いとの戦いについては、別記事に書くとして、呪いがかかった状態でもなんとか合格をさせる受験プランを考えました。
一月の受験校
まず初めに、地方校の東京会場入試
本人の持ち偏差値➖10
ここは、確実に取りたいので、過去問は5年分をやりました。
5年分の過去問は、全て正答率70%弱。
学校説明会では、得点率40%で合格を出しますとの説明でしたが、とにかく取りこぼしの無いようにできるだけ得点率を上げることを目指しました。
2月1日 午前 本命校 持ち偏差値+7〜8
偏差値で見るとチャレンジ校ですが、過去問と相性が良く、得点率80〜85%を安定してとっていました。学校の教育にも共感することが多く、楽しそう!とチビも是非行きたいと言っておりました。
2月1 午後 お守り校 持ち偏差値ー5
過去問は常に90%から95%の得点率。よほどのことがない限りと考えました。偏差値に関わらず、先生方の暖かさや校長先生の熱量で、ここに進学することになっても良いとも考えていました。
2月2日 午前 本命校2回目かチャレンジ校
1日の午前中が✖️だった場合に備えて、本命校にも出願。1日に○であれば、チャレンジ校に玉砕覚悟で乗り込みます。過去問の出来は、毎回合格最低点がギリギリ越えられるぐらいでした。合格最低点はクリアしているけれど、ギリギリだったので、厳しいと見ていました。
2月2日 午後 事前の出願はなし
万が一1日の午後に✖️だった場合は、2日の午後にも出願する腹積り。
2月3日 午前 本命校3回目
2月4日 午後 本命校4回目
4回の受験チャンスがあるので、無駄になる覚悟で一括で出願しました。
塾に通っていた時に、塾長から提示された受験スケジュールは、3日までチャレンジ校や上位校の受験をチャレンジし続けて4日午後に本命校の受験をするというスケジュールでした。
毎年の倍率からいったら、4日の受験でも充分可能性はあったかもしれませんが、蓋を開けたら今年は倍率が×2倍でした。おそらく、塾が提示してきた受験スケジュールをそのまま実行していたら、全滅パターンだったであろうと寒気がします。
結果は、2日午前のチャレンジ校以外は全部合格で、ほぼ1日で受験は終了しました。