12月半ばまで、塾で何をしていたのかを確認したところ、下記のことが判りました。
•毎日1校分の過去問の文系か理系を実施
国語と社会がセット
算数と理科がセットです
•丸つけはされる。
受験者平均点に達している場合は、解説授業を受けることができるが、その点数が取れない場合には倉庫部屋行きにて、解説授業は受けられない(恫喝付き)ボリュームゾーンのクラスなのに、偏差値60前後の学校の過去問です。
•倉庫部屋行きの宣告を受けることが多く、かなりな数の学校の過去問が解説すら受けてなくてやりっぱなしで放置されている状態でした。
•志望校の過去問は、一度も実施していないとのことです。
•6年生になってから、理科の授業のほとんどが算数に振り替えられていて、理科はほとんど自力でした。(通塾中からこれは知っていたので、塾で禁止されていましたが、メモリーチェックを毎日解いていました。)
•6年生の夏休み以降は、「過去問を解く→恫喝→自習」が毎日のサイクルだったようです。
塾では、授業を受けていなかったのです。
しかも、自習時間も適切な指示がないため何をやって良いか解らず、怒鳴られた声が頭の中でリフレインされてただただ怯えていただけとのことです。客観的には、何もしていないように見えますね。ま、何かを吸収できる状態ではないです。
家庭学習として、やったこと
•市進学院の算数のテキスト「パーフェクトトライアル」のやり込み。この問題集は、比較的典型的な入試問題が中学受験算数の全分野を網羅的に載せてあるものです。
四谷大塚でいう「四科のまとめ」的な問題集。
6年生の12月までに、5周終わっていました(1日1ページペース)が、さらにスピードアップを図るために、1日1単元をやり抜くことを指示。1単元につき6ページ〜7ページです。2時間〜3時間でやっていました。1日1単元のペースで7周目が終了した時点で、やり方を変え、1日に全単元を1ページづつ計9ページにしました。
ブロック学習からランダム学習へのシフトです。
•漢字は、市進学院の「ベーシックトレーニング」をしつこく、できるまで。
•社会は、日能研の「メモリーチェック」を1日2ページと、四谷大塚の「ニュース最前線」を。
余談ですが、息子は小1のコロナ休校の時から、「漫画日本の歴史」にどはまりし、何度も何度も読み込むだけに留まらず歴史上の人物の歴史漫画も読破しているため、社会(特に歴史)はオタクレベルです。地理と公民分野の知識の確認と、時事問題対策をすれば良いと考え、時間はかけませんでした。
•理科は、日能研の「メモリーチェック」と「四科のまとめ」を丁寧に毎日1単元づつやりました。基礎的な論理が分かっていないので(授業を受けてない)ので、横について適宜解説授業をしました。
月の満ち欠け テコのモーメント算 台風
地震 水溶液
を中心に、解説しました。
•国語は、もともとは1番できる科目であり、能力が無いわけではなく、鬱状態による認知機能の低下に起因していると確信していたので、12月中は問題を解かせるよりも、音読をさせました。
朝日小学生新聞のニュース記事を音読させ、どんな内容が書いてあるのか口頭で説明をしてもらいそれに対する本人の考えを聴きます。
本人の考えや意見に対して否定はしないけれど、あえて対立する意見や別視点を提示し、物事を俯瞰的に観ることを意識させました。
年明け以降は、読解問題を解かせると、ほぼどんな文章にも対応できるようになりました。
息子の場合、短期間に成績が上昇したのは、国語でした。
もともと国語ができていたので、短期間で対処できたのですが、もともと国語が苦手な子の場合でも、「音読→要約→自分なりの意見を持つ」のサイクルを地道に積み上げると国語の成績は上がることが多い気がします。もちろん、このサイクルを行う際には、適切な突っ込み役が必要なのですが。親子で幼い頃からこれができていると、国語に苦手意識を持たないで済むと思います。幼稚園に入る頃から、絵本の読み聞かせでこれをしていましたが、「親は子供の勉強に関わるな」との塾からの鉄の掟に従ってしまい、高学年ではできていませんでした。
•上記のルーティンワークに加えて、2日に1度本命校の過去問を解き、間違えた問題をコピーしてノートに貼り解き直しとテキストに戻って解説してを繰り返しまさした。
同じ学校の過去問を20回以上解くと、問題の出題傾向が分かり、何が出そうなのかヤマが張れるようになります。受験日前日に張ったヤマは、そっくりそのまま出たとのこと。
試験中に、「やっぱり出たよ
」と笑えてきたらしいです。