荒廃した東京にゃんにゃん区。
エイミィ☆ルシールは ピンクのドレス アイドルのミニのひらふわドレスで で白猫のみゃんと一緒に 通りを歩いている。
白猫のみゃん ”街が酷いありさまだね。”
とことこ ”折角作った 石畳の道が ぼっこぼこだわ。”
デロリアンのタイヤの跡に 火かついて燃えているっ。”ふぁっ。”
”いったい何があったんだろうね。”
明治時代の様式で建てられた 付属小の隣のキャンパス 重要文化財。見張りをしている人たちに話しかけてみる。
エイミィ☆ルシール ”あの 私 授業受けたいんですけど 駄目でしょうか。”
”お嬢ちゃん。これは高度な問題なんだ まだ子供には理解するには早すぎるから おとなしくおうちに帰りなさい。”
とぼとぼ キャンパスの奥に行き 金網の柵があって ほつれた穴を 四つん這い になり （後ろを気にして 誰にも見られていないわよね。）秘密の近道を通り 付属小に入っていく。
（小学校に入れたわ。）
400人入れる 国語、算数、理科、社会、英語を教わる講堂の入り口にたどり着いて みんなで勉強していた風景を思い出してる。
家庭科室。 ”あっ”がちゃり。 ”入れた。” 中に入って クラスメートとクッキーを焼いていた 情景を思い出している。
自分のクラスの扉を開けると ”あっ。” 莉々子ちゃん。 観月先生が4人に暗幕のカーテンで張られた教室で授業をしている。
”エイミィちゃんもここにたどり着いたんだ。見つからない様に こっそり勉強してるんだよ。”
わたしたち 落ちこぼれだから 大変なんだよ。
タラララララララララララァ♪
プリントだけの勉強会。 笑顔でみんなと別れて 通用門から こっそり出て おうちに向かって帰ります。
”待ちなさい。” ビクッ。（ひゃぁ。）
メフィストフェレス ”あなた 非常事態宣言下で 無許可で外出して 小学校から出てきたのね。 いったい何していたの。”
エイミィ☆ルシールは とっさに あわてた素振りで ”あの学校のうさぎさんに餌をあげに来てただなんて・・・。”えへっ。
”もちろん信じないわ。” ファイヤーボールが足元で炸裂 路面が火を吹く。
ゴゴゴッ。 左手を道路に着けて バク宙 レースのヒラヒラがふわりん。”なんで そんなに 怒るんですかぁ。”
”あなたが ボイコットの意味を知らないからだわ。”
”いい子ちゃんぶって 勉強すれば いいと 思ってるの。”
”授業に出ない 私たちだけが 単位を取れなくて 悪者みたいに見えるのよ。”
ゴゴゴッ。”大学生数人が駅前のパチンコ店入っていったわよ。”
ラーラララァラーラララア♪
エイミィ☆ルシール
忘れかけてた時間の中で♬
片隅に しまっていて 失ってく物 気づいてた。
待合バスや列車の中で
友達とお話したり 公園のリスに挨拶したり。
掛け替えのない お金で買えない物探したり
ネットのない世界でウインドウショッピングしたり ビルの谷間でお空ながめたりぃ。
選んだ 世界は 夢のお仕事に向かって学んで 歩くの。
自由な イマジネーションを形に変えてく 魔法。
キラキラ☆。輝くお日様のプリズム。
わたし かけがえのない時間のシャワー浴びて。
きっと かならず 良いお友達 私にも出来るからぁ。
劣等感や 風評を 気にしない。
エイミィ☆ルシール ”私んち 貧乏なのに 親に高い授業料はらって貰って 学校通わせてもらってるんです。”ばしっ。
”勉強して 私の目指す夢の たくさんお給料が貰えるお仕事 就きたいんですぅ。” ばしっ。
”親に恩返ししたいんです。”ばしっ。
”お願い わたしを学校で 勉強させて。”
おーっ。パチパチパチパチパチパチ。ビーカーッ。
”大学側の今年の授業料の値上げは行わない確約を得たので 我々の革命は成功した。 撤収するぅ。”
おしまい。
影響を受けた作品：今回は書きません。ご想像にお任せします。