橙色の輝きを越えて 1-6-2 | ちびちゃ ちゃんのブログ

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 シャドー星系の赤黒く巨大な太陽は 見かけ上太陽系の太陽と同じ大きさになり 赤青く輝き オレンジ色だったネルギアのお空を白く照らします。

スラム街の花売り リス子ちゃんは 晴れ女。 辺りにお日様が現れ 日が差し 雪が解け始める。

”あっ蕗の薹(フキノトウ)。”

リスちゃんはスラムの街で両腕を広げて ”たららららん♪” くるりん。 ”気持ちいいわぁぁ。”

アリス猫姫様も くるりん。”わーい。お日様暖かいぃぃ。” 燥(はしゃ)ぐ2人を見つめる スイフト(チャウらん )とノワール。

 

 かっんかっん網の高所の通路でリスちゃんは 遠くの大きな振り子時計台で時間を確かめ  ケースの中にあるリス子と表示された手袋をして (時間だわ)”えいっ。” がちゃん。古ぼけた大きな機械のレバーを下げます。  うごぉぉん。掘削機の回転が次第に止まり・・。

手袋を外して置き場に起き ”花売りの私の午前中さいごのしごとっ。” 

ばさばさばさ 鳩たちが 足元の網の下を 通り抜けていく。

時計台のネルギアウエストミンスターチャイム。リンゴーン♪ ”お昼の合図よっ。”

文字盤の上に風化されたエリアルの紋章。(ミケネコさんの首輪に付いてる。)

 

 鉱石を運び出す止まったコンベヤの脇の通路から さらにはしごで上がり ”下をみてはいけないわ。手元を見てねっ。” 

アリス猫姫様 ”うんっ♡”

 

 滝が流れ出す。崖下から見える景色・・木の橋でむすばれた空中の家々、錆の生えた鉄塔や工場や 炉、コンベヤ、大きな煙突、お店、教会や大きな時計台が小さく見える。

リス ”私 スラムの街の景色 好きなの。。”

アリス猫姫様 ”レトロぽくて素敵だわぁぁ。”

 

 ザクザクっ 崖の奥から 曲がりくねった小道を 降りていき

森の奥の湿地帯キラキラな小川が流れ出るスラム街の奥の調査されてない地下神殿の入口へ。ロザリオ。

(そういえば 未来の公園通りでマキさんから 魔力を半分貰った時 私の魔法のステッキにも 同じマークがついている。赤十字だと思ってた。)

リスちゃんは カンテラを取り出し 火をつけ 正面に掲げます。ひたひたっ。 ぽちゃん。(ザリガニが逃げる音っ。)

ぎぃぃぃっ。”まぁ地下神殿の鍵が開いてる。”

スイフトの使い魔チャウらんの目が輝きます。

 

 ぷわ~ん。

アリス猫姫様さらさらした 髪の周りで ”ひゃぁぁっ。”

ノワール ”ぱくっ。” 唯の羽虫だよ。 ”まぁっ。”

 

 リスちゃんの明かりが照らし出す洞窟。かちん。神殿通路のガス灯に火が燈り 先が見え始めます。

ララララァラララァ♪ 

リス ”この神殿はシャドーの神官しか入れない特別な場所。”

”伝説では 私たちネルギアの民は はるか昔 この洞窟を通って現れた 異世界からの移民だと言われてるの。”

ザリガニがいる湿地広間の奥に レールに乗った巨大な機械がある。 ララララララララララララン。

 

スイフト(子供先生) ”地球製のシールドマシーンだぁ。”

セピア色の回想シーンにかわり。天才と言われた 昔のスイフト14歳 ニューヨーク州。 

”わーい。私 火星エクソダス計画に選ばれたのぉぉ。” 

 小さなチャウらんはしゃがみ。子供スイフトはシチュウの鍋をかき混ぜながら

”お母さま。わたくし体が弱いから 契約したら特別にラボの最先端の薬(蝙蝠の羽)を使ってくれるらしいのよ。”

 

 昔と変わらない背丈の子供姿のスイフトは梯子を上り ばたん。ドアを開けて整備されたシールドマシンのコックピット内部に入る。

”1978年製。アメリカ財団の火星のエクソダス計画で使われてた機械だ。1号機はわたくしが動かして時空を超え 物語の火星へとたどり着いてた。 誰かがわたくしが カプセルで火星を離れた後 2号機をこの地に 送り込んだんだ。それも・・。”  操縦席の時計を見て ”1000年前に時をも さかのぼってる。”

 

 リスちゃんの顔が火星で スイフトが創り出した 創成動物の顔に重なり始めるっ。涙をこらえるスイフト。

リス ”はへっ。”

アリス猫姫様は表示板に手を触れて ”シェーンブルグの紋章があるっ。”

 

 スイフトはネルギアの郊外にある枯れかけたオレンジと多くの墓の墓標の名前を記憶をたどり思い出してる。

”墓標には火星のラボで働いていた 仲間たちの名前が 書かれてた。” 創成動物たちが運んでくれたのか・・。

 

 時空シールマシーンは ぐぃーん。アリス猫姫様とスイフト ノワールを乗せてレールを逆向きに走り出していく。

アリス猫姫様 ”これで地球のみんなのところに帰れるの?”

スイフト(マカロンホワイト) ”この道が火星への最短距離だ。”

 

 キラキラー☆。

タッタタララララァ。円盤ピンクマカロンで地球に帰ってきた リリン、リリスたちは シェーンブルグ女子中の授業が終わり 清掃を済ませ スカートが ふわりん。レスキューサークルの部室の席に座ってた。

 

 そこには ルイやツワイク、カーリ、マキ達の姿もある。 机の上には魔法陣っ。・・。

ルイ ”みんなのマカロンの力を合わせて シャドー星系に取り残された アリスちゃんを召喚するのよ。”

レスキューサークル員は手をつなぎ目を閉じると ぱちり。ブライニーがお座りしてる魔法陣が輝きだし キラキラ☆星が輝き降りだしますっ。

 

カーリー ”アリス猫姫ぇぇ。”

リリン ”連れ帰りたぃぃ。”

ルイ ”いまよ。”

 

 アリス猫の幻影は 半透明のフォログラムで現れ 無表情で ツンと通りすぎてく。

リリス ”まただわ。” ”帰りたくないのアリスちゃん。”

ツワイク ”ネルギアの公会堂を出るとき 私がきちんと手をつないで帰ってこなかったのがいけなかったんだわ。”

ルイ ”ごめんね アリス猫ちゃん。”

”うわぁぁん。” タッタラタララララララァ ラララララララン♪

 

 ドアががらりと開かれ 

飛び級高校生 14歳のアリス猫姫さまは 中2病。可憐な制服姿。黒猫と一緒にいる。

”帰ってきたよぉっ。” ひらりんっ。

”えっ。”

アリス猫姫様 ”帰ってきたわよ♡”

 

<アリス猫姫様の消失 おわり。>

 

影響を受けた作品:マジカルキャット団、セーラームーン、プリキュア、ドラゴンクエスト、ファイナルファンタジー、天空の城ラピュタ、エバンゲリヲン、銀河鉄道999,オルフェの遺言、中2病でも恋がしたい、涼宮ハルヒの憂鬱、とか。