以前から気になっていたけど、なかなか行けずにいた。
理由の一つに、山頂まで林道が通っていて車で行ける事があった。
せっかく頑張って登っても、てっぺんまで行った時にラフな格好の人がウロウロしていると、気持ちがなえるからだ。
とは言え、僕が良く行っているブルーマウンテンも同じだし、その途中が素晴らしいから行っているんだ。
しかし、いつだったかの大雨の影響でその林道がごっそり山肌ごと落ちた所があり、林道は通行不可能になってしまった。
ならば一度行ってみようと思い立ったのが、大台町にある総門山と北総門山。終わった後に温泉もすぐそばにあるしね^^
伊勢自動車道 大宮大台インターを下りて宮川ダム方面へしばらく行った所にある観光施設 奥伊勢フォレストピアの駐車場に車を止めた。
いくつか登山ルートはあるのだけど、今回は温泉のこともあるし一人なのでここからのスタートだ。
駐車場の直ぐ目の前から登山道は伸びている。
ぱっと見、お気楽ハイキングかな?って思える案内板に沿って山へと入ると、いきなり急傾斜と言うか壁のような斜度の階段地獄。
しばらくは、これでもかと続く階段と激坂。「もう、いい加減にしてっ」と言う頃にようやく傾斜が緩くなる。
登りは頑張らずにゆっくりと歩いて行ったのだけど、それでも汗が吹き出てくる。朝のうちは風もまだ冷たく、尾根に出た所で風がモロに当たり汗が冷えて寒くなってきた。途中でたまらずウインドブレーカーとウインドパンツを履いた。しかし、しばらく行くと風裏に入ったので、またまた暑くなり脱ぐはめに。
登りの途中で、目の前をささささ~っと横切る小動物。やけにしっぽが長い「お、リスだ」逃げ込んだ方の木の上を見ると、やはりリスだった。灰色のフサフサの毛に覆われたニホンリスだ。しばらくにらめっこしていたけど、リスは更に森の奥へと入っていってしまった。
アカゲラの鳴き声が響く森の道を更に進んで行くと、休憩小屋が見えてきた。中には総門山周辺でよく見られる植物の写真パネルがたくさん張られていた。でも、人がほとんど利用しないのだろう。ベンチはホコリまるけで、とても座ろうと言う気にはなれなかった。
更にしばらく進んでいくと、視界が開けて東屋が見えてくる。北総門山に到着だ。東屋のすぐ横には綺麗に舗装された駐車場もある。ここには駐車場から車いすでも山頂周辺の森を散策できるように木道が整備されている。先も書いたけれど、林道の崩落でその駐車場には今は車が上がってこれないのだ。
「時間もちょうどいいし、ここで軽く食事をとっておこう」そう思い、素晴らしい眺めを独り占めしつつ、クリフバーを頬張る。

向こうに見えるのが総門山
目の前に見えている総門山、クリフバーと梅丹サイクルチャージでエナジー補給した後はいよいよそちらに向けて出発だ。
北総門山が標高703.7m、一方目の前の総門山が948.5m一旦少し下ってからふたたび300mほど登っていく事になる。
最近は殆ど人が来ていないのだろう、案内板はしっかりしているのに、道がほとんど無くなっている。踏み跡もかろうじてある程度。所々にマーキングしてくれてあるのでルートは確保出来るが、気楽にやって来た山に慣れていない人はまず確実に迷うだろうな。ま、慣れてない人は来ないか。
素晴らしい森を抜けて標高を稼ぎ、ようやく総門山のピークに立った。頂上直下はそこそこ眺望も良いのだが、頂上はまるで眺望が効かず。三角点が木々の間にあるだけ。そんな所に長く居ても面白く無いのですぐさま引き返す。

素晴らしい森が続く
北総門山からその先の休憩所までは同じルートを戻ったが、その先で別ルートの「キノコの森」と「野鳥の森」を通るルートを下る事にした。
ここを下ると、その先で車まで戻るのに舗装路をかなりの距離走らなければならないことになるのはわかっていた。なので、登山道入り口まで下ったら、ふたたび同じルートを引き返すことに初めから決めていた。

新緑が美しい!
登った道をふたたび下るのはまだましだけど、下った道をまた登り返すのを以前はとても嫌っていた。でも、ルートのつなぎ的にぐるっと周るのが難しい場合は最近よくやっている。考え方によっては、同じルートでも登りの景色と下りの景色は違うものだし。毎回それだと嫌になるけど、ある程度距離も稼げるし、それはそれとして割り切るのも良いかなと。
途中の「キノコの森」と「野鳥の森」には散策路がある。ちょっと色気を出して、登り返しはその散策路を繋いで戻ろうと考えた。
しかし、人がほとんど通らない道はどんどん自然に帰っていく。初めのうちは案内板やマーカーでそれなりに道としてわかったのだけど、途中から全くわからん状態。それでも開けた森のなかは歩いていて気持ちがいい。GPSで現在位置は確認できるし、下ってきたルートがこの斜面を登り切った所にあるというのは分かっていたので、そのまま森のなかを徘徊することにした。
ガサゴソと落ち葉でいっぱいの急斜面を登っている時だ。ココココンとキツツキの木を叩く音が頭の上で聞こえてきた。
見上げると、樹の幹にまあるい穴が2つ開いている。その一方の穴の中で何かが動いている。当然キツツキなのだけど、穴の大きさ的にアカゲラかな?と思いしばらく様子を見てみることにした。
捕食の為ではなく、巣作りの為に一生懸命穴の中で木を削るキツツキ。しばらくして、穴から出てきたそのキツツキの体は緑色をしていた。「あ、アオゲラだ!!」
アオゲラをこんな近くで見るのは初めてだった。真っ赤な頭とくすんだ緑色のコントラストが何とも不思議だ。その後もアオバトやアカゲラなんかも見れて、まさに野鳥の森だ。

アオゲラは巣作りの真っ最中でした!

まだヒルはいなかったです。
しばらく森のなかをウロウロした後に、元のルートへと復帰。休憩所まで戻り、最後の下りで車まで一気に下りたのでした。場所によっては、傾斜がきつく落ち葉でふかふかの場所も有り、まともに走れない所もあるが楽しい。
無事車まで降りてきて、着替えた後はもちろん目の前の温泉にGO!
汗を流して気持ち良くなった所で帰路につく。
そして、帰りにちょいと寄り道。
大台町観光協会さんに顔を出して、Oさんとしばしお喋り。
僕が写った冊子と、10年ぶりに全面復活した大杉谷の冊子をいただきました。ありがとうございました。
ということで、素晴らしい森のなかを散策できるこの山良いです。ヒルが出る前にもう一度行きたいな。