チャー♂ 1999~2003.4.7 ソアホック~~心臓収縮異常による胸水
茶うさこ亡き後、一人残され寂しそうなグレー。茶色の男の子うさぎを探していた。チャーのいたところまだ近くにホームセンターも無かった。PCも無かった。知っている近くのペット屋へ。これがひどい店。斜頚の長毛のウサギを高価な値段で売っていたり、12月だというのにウサギは全部外。虫のわきそうな小鳥用のカゴにウサギ1羽が入って売られている。そのくせに、ロップとかアメファジとか色んなウサギがいて、店主が適当に交配させて生まれた子だ。ブリーダーでも何でもない。その外のケージにチャーはいた・・・隣にはお父さんのロップ。下にはお母さんのミニがいた。チャーの耳を寝かせると立派なロップに見えた(笑)数羽生まれた子の中でチャーだけが耳が立ってしまい、買い手がいなかったとか。クリスマス前ということもあり、すっかり大きく成長していたチャーはクリスマスセール1500円で売られていた。少し受け口だし大きい子の方が、すでに大人だった先代グレーの相手にはいいかなと思いチャーに決める。抱いてみても暴れることなんかなかった。抱っこが出来る温和な子だった。店主はウサギの抱き方も知らなかった。ただ、チャーに対して「良かったな、良かったな」と繰り返し言っていた。大きくなり過ぎたチャー、買わなかったらどうなっていたんだろう・・・先代グレーとはすぐに仲良くなってくれた。チャーの方がかなり年下だったが。すでにその頃、先代グレーは7歳くらいだったかな?でもいつもくっついていた。一緒にドライブとか江ノ島なんかにも散歩に行ったりした。せっかく仲良くなったが、2000年11月26日、先代グレーは呼吸困難を起こし入院。29日に子宮・肺癌でお月さまへ。ぽやんとした顔してチャーは一人になってしまった。先代グレーとは2年連れ添った。睫毛も茶色だから優しく見えたチャー。ここで今度はチャーのお嫁さん探しが始まる。2000年12月。ホームセンターのペット売り場でぴゅあとグレーを買う。二羽とも♀ということで、どちらかとは仲良くなれるかな?って感じで・・・ぴゅあとグレーは手のひらに乗るくらいの大きさ。チャーはよく遊んであげていた。まだ小さかった二羽はチャーをお母さんと思ったみたいでしきりにオッパイを吸おうとする。チャーはしばらくの間は黙って困っていたけれどあまりにぴゅあとグレーがしつこいので足ダン!していたっけ・・・その後、ウサギが増えた。ローズやボビー、ぱーるを前夫が買った。ぴゅあは♀だと言われて買ったが♂だった。年頃も近いしよく遊んでいたし、グレーと仲良くなるのかな?と思っていた。最初は、チャーとグレー、ぴゅあはみんなで一緒に住んでいたが少し成長してくるとグレーはぴゅあと喧嘩を始めてしまう。そしていつもチャーの横にいるようになった。子供だったウサギ達も少し大人になってバラバラのケージに。絶対にグレーとチャーは離せないって雰囲気だった。チャーを撫でようとするとグレーが立ちふさがったりチャーを触ると私が触った後をグレーが舐めて毛を直したり・・・チャー夫妻はいつも悔しくなるくらいべったりくっついていた。グレーは牧草をくわえて、チャーのところに持っていくような子だった。勿論、チャーが足を痛くして自分が少し良くなった頃にはチャーの口元にサラダ菜なんかをくわえて置いてきたりしていた。チャーは時折、グレーの肩?に手を添えて並んで横になっていたりして・・・二羽の間に手を入れるとすごくあったかかった。チャー、死の前日の記録より・・・昨日、夜遅くに薬を飲ませたときはいつもの通りだった。足の痛みは有りそうだけどどうにか飲んでくれた。今日、朝起きると呼吸が荒い。この間から少しは気になってはいたけれど、来週におかしかったらレントゲンという診断だった。しかし、チャーは顎を床につけたまま。食べるのも移動するのも。それが前足の痛みでそうなっているようにも見えた。4月6日(日)は、チャーは前夜にも増して呼吸が苦しいように見えた。しかし、サラダ菜1枚とキャベツ1/2を食べる。大好きなおやつには見向きもしなかった。食べ終わり、落ち着くのを待って病院へ。まず、体重の減りに医師も驚く。木曜に2.1キロあった体重は1.8キロに・・・そして呼吸については、木曜とまるっきり違うチャーの様子に即効入院となった。この日、足の治療は負担がかかるために行わなかった。レントゲンの結果を待つ間、息は荒くなり酸素室へ。すると・・・肺に水がたまっている。抜いてみると、血液・・・水はほんの2、3時間でたまってしまうそうだ。ちょっと水を抜いたせいか、元気に起きている。場所が肺とか心臓に近く、開腹は無理。「最悪も考えてください。」と言われるがまさかこれが最後の別れになるとは思わなかった。死因1か月前にはどこも悪くは無かったチャー。この1か月の間に心臓がすっかり悪くなってしまったらしい。心臓の収縮がうまく出来ず、だんだんに肺と心臓付近に水が溜まり、時間をかけて赤く血液のようになっていったとか。悪性のものは見つからなかった。最後は酸素室で、段々に息を引き取っていった状況。長く苦しむことは無かった。口も穏やかに閉じていた。最後・・・私は仕事。5時半に終わったら、すぐにお見舞いに行く予定だった。携帯を机に置いて鳴らないことを祈る。鳴らない。そして3時休憩の時に病院へ電話を入れる。「・・・留守電聞いていただけましたか?お電話お待ちしてました・・・」嘘!!電波の具合が悪いのか電話が悪いのか、携帯が鳴らなかったのだ!私はチャーが息を引き取ったのも知らずに仕事なんてのんびりやってたんだ・・・留守電マークも出てない!聞くと10時57分、「チャーが急変し、人工呼吸器をつけている」と入っている。側についていていられたら・・・それからは仕事にもならず、ただひたすら終業の時間を待つ。私の様子はどうもおかしかったようだ。家にいられないということ仕事をしなければ、ウサギは飼えないのだが何かあるといつも仕事とかバイトとかを先に考えなければならない自分が悲しい。チャーが亡くなった時も、涙は職場でも出てきてしまうけれど「ウサギの為に仕事を休む」なんて許されそうにない職場だからひたすら明日の休暇の言い訳なんかを考えている。そんな自分が嫌になる。前の職場は、動物関係の職場とか長くいた職場だったから理解はあったのだが・・・結局・・・家族の具合が悪いということにしてしまった。家族に変わりはない。携帯を持って外と事務所をいつもとは違う様子で行ったりきたりする私の様子・・・会社の人は人間の家族が具合が悪くなったのだと思っただろう・・・途中で花を買い一旦家まで走って帰り、タウンページを持って車を取って・・・そう、火葬の業者の電話番号が必要だった。フワフワのチャーと一緒にいられるのは今日と明日だけ。悲しいけど現実は時間が無いのだ。病院で・・・タオルに包まれたチャー・・・昨日までは目を動かしていてあったかかったのに・・・もうすっかり冷たくなっている。でも、病気でやつれきった動物みたいな感じはしなかった。うっすら目も開いていたが、口は閉じていて呼吸困難で苦しんだ様子はない。多少、痩せてしまったものの毛並みもつやがあるしこのまま起きてきそう・・・家で・・・チャーを抱いて部屋に入ると、ウサギ達は一斉にこちらを見た。みんな落ち着かない。死は分るようだ。ケージの向こうで「おなかがすいた」と訴えるのとは違う、驚いたような表情でチャーを覗き込む。グレーは・・・チャーをそっとグレーとの部屋へ寝かせてあげた。「チャー、お家だよ。帰ってきたよ。グレーも待っていたんだよ。お前のこと、グレーは大好きだったじゃない・・・」グレーは固まったようにじっとチャーを見つめ、しばらくしてそっと側に行き毛をなめたりした。そして、全部分ったような目をしてこちらを見る。チャーを箱に入れて花や好きだったおやつやサラダ菜で囲んであげた。2024年の現在、チャーが病院に行けばもっと色々分かったのかもしれない。あまりに急で原因不明なことが多い。医師も判断を間違っていたと思えるしのんびりしすぎている。何故、医師はレントゲンをすぐに撮らなかったのか。今後の小動物の医療の益々の発展を希望する。