2001年の冬、ローズはうちへやってきたね。

うちには、まだ小さいぴゅあとグレー。

面倒見ているチャーがいた。

ローズは、ホームセンターでちょっと大きくなりすぎて

いたっけね。愛らしい感じではなくて、ちょっと距離が

あるように感じたよ。

ローズは抱き上げたとき、ひどく怯えていたね。

 

それと前後して、うちにはウサギ達が増えたっけ。

ぱーるとボビー。あの二人は、よく走っていたずら

していたね。ローズも控えめだったけど、みんなに合わせて?

一緒に走ってた。

まだ小さかったね。覚えてる?今頃は、二人とチャーも交えて

想い出話をしてるのかな。。。

それぞれが大きくなって、ケージの割り振りをしたときも

ローズは絶対に1人だったよね。

1人が一番落着いていたみたいだったもんね。

 

 

4月、春になってローズはイライラしてたね。意味なくチャーにつっかかってみたり。

チャーは何にも言わなかったけど。

それが妊娠なんて夢にも思わなかったよ。

ごめんね、あのときは叱ったりして。

祭日で(緑の日)寝坊して起きたらチャーとぱーると

赤ちゃんを囲んでいたらからびっくりしたよ。

ローズはもうお母さんの顔してた。

 

お母さんとしてのローズは、優しいけど厳しかったね。

怖かった。少しでもまろんに近づいたり、触れようとすると

自分が一番臆病なくせに必死になって立ちふさがった。

まろんが少し大きくなると、おっぱいを欲しがっても怒るし

側に寄っていっても、ケージの隅に追い詰めて

「もう出て行きなさい!」と背中をガシガシしたり。

あの時、まろんはまだ手のひら位の大きさで

泣いていたじゃない。

ローズが子育てしている頃、あのフサフサのたてがみ、

全部無くなってたね。必死だったんだね。

 

 

ローズは面白いところもあったね。まろんが小さい頃に、

鳥の巣をまろん用に入れてみたら

頭からかぶって虚無僧のようになって・・・

頭を振ってみたり・・・

 

ローズは他の子と違って、何か近寄りがたかったよ?

怖がりなのに、出すと足ダン!ばかりして怒るし、

抱っこも好きじゃないし、大好きなサラダ菜をあげても

とりあえずは見向きもしない。

みんな飛びついて食べるのに。。。

 

 

そんなローズだけど、乾燥パパイヤの時は別だったね。

乾燥パパイヤのケースの蓋を開ける音がしただけで、必死になってこっちへ寄って来てみんなと競って食べていた。

「次は私!!」って。

 

 

あんまり人を寄せ付けない雰囲気のローズだったけど、

冬に私が入院して退院してきたとき

一番嬉しそうな顔をして、普段動かないのにケージの中で

走り回ってくれた。

あの時のローズの明るい表情、嬉しかったよ。

 

 

多摩川には、キャロル・ボビー・チビボビーなんかは行ったけど、とってもローズは行けなかった。

自然の風を感じさせてあげることはできなかったけど、

ローズにとって一番落着くのはケージの中だったね。

一番安心した顔してゆったりしてた。

そんなローズだから、時々窓を開けてあげた。

ローズは空けた窓の外の方を見て、目をそよ風の中で

細めていた。春の風に立派なたてがみが揺らいでいたね。

 

まさかローズがこんなに急に虹の橋に向かってしまうなんて

思わなかったよ。でも、苦しまなかったよね?

酸素室で呼吸は出来ていたし、もう手術の傷もすっかり

治っていたものね。。。

ローズが逝ってしまった後だけど抜糸して・・・

すっきりしたでしょう?

 

 

 

ローズ。。。幸せだった?うちに来て。

いつも忙しくて、夕食を待たせてしまったね。ごめんね。

あの腫瘍だって、もうちょっと早く気がつけば手術の負担は

少なくて、今も元気だったかも。

来月は4歳の誕生日だったのにね。ごめんね。本当にごめんね。

 

ローズは神経質で、繊細で、ケージを一番きれいに

使う子だったね。

でもね、もっと「のほほん」とした子だったら、

そんなに手術後にストレスを溜めないで済んだのに・・・

って思うともっとケージを汚して欲しかったよ

 

いつも控えめで、チビボビーみたいに自己主張しない

ローズだったね。

繁殖場で生まれて、ホームセンターに来て、うちに来て、

子供生んで育てて・・・

幸せだったの?何が一番楽しかったの?

 

ローズはもう虹の橋?ボビー、チャー、ぱーる・・・

虹の橋のみんなに囲まれて何をお話しているの?

 

ローズは行っちゃったけど、まろんを置いていってくれたね。

全然似て無いけど、大事にするから心配しないでね。

ローズが一生懸命に育てた子だもんね。

 

ローズ、フサフサのたてがみに触れることは、もうできなく

なるけどローズのことは忘れないよ。

ずっとみんなと虹の橋で待っててね。

虹の橋では、人見知りしたらダメだよ・・・

 

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当時の日記より

 

ローズお願い 

2004.09.07.Tue / 01:53 

夜中に聞こえたんだ。ストッキングを引っ張るような音が。
ローズのネットには大きな穴が開き、ビリビリに。
気にしないように当ててあったガーゼは、そこいらに
汚れて投げ出してあった。病院へ電話。
傷が大丈夫なようなら取ってもいいとのこと。
●が出ない。まだ気にしなくてもいいとのこと。
手術前後にあまり食べなかったから。でも、気になる。
今はおとなしく座ってる。いつもそうなのだが。

 

おとなしい  

2004.09.08.Wed / 01:54 

どうにもあんまり食べてくれない。だから●も出ない。
でも、もともと大人しいし元気が無いわけでもない。
痩せたりもしてない。

病理の検査の結果、ガンなどの悪いものは見つからず
ただの脂肪だった。ひと安心。

 

呼吸困難・・・続き 

2004.09.09.Thu / 01:55 

あんまり食べないし●も出ない。今朝になると、呼吸が荒い。
嫌だ、チャーの時みたいだ。レントゲンを撮ると、胃に数日前(退院時)に食べたものが溜まっていて胃が動いていないので、それで呼吸が荒くなってるかもしれないとのこと。

肺とか、どこかに水が溜まってるという症状は見られなかった。とりあえず、胃を動かす注射をして夕方まで預かりとなった。

元気になって、ローズ。
赤ちゃん(まろん)を生んで育てたお母さんでしょう?
ローズなら、元気になれるよ。

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夕方に電話すると酸素室にいて、胃腸を動かす注射をしたりしたがあまり変化が見られないとのこと。

今回の入院で病院ではあまり食べず、家に戻るなりバリバリ食べた。しかし、呼吸が苦しいのはちょっとかわいそう。

悩んだが、明日の朝まで一泊して様子を見ることにした。

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上記を書き終わった後、電話があって・・・

ローズ永眠しました。

写真は、母を見るまろん。

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火葬  

2004.09.10.Fri / 01:56 

あまりに突然だった。手術も成功、悪いものも見つからずに
このまま回復してくれると思っていた。手術中も、何の異常も
見つからず、呼吸困難を起こすなんて病院でも分らない。
心臓も肺も全て異常なし。あったとしたなら、ストレスで
胃の動きが悪くなってただけ。でも、最初はちゃんと食べていたのに。

昨日は朝に病院へ預けて、夕方には迎えに行くはずだった。
それを大事を取って本当は今朝迎えに行くはずになった。
その話を先生として、電話を切って15分もしないうちに
「ローズの呼吸が急変した」と電話があり、車で向かった。
が、間に合わなかった。人工呼吸器などつけて蘇生を試みてみたが
もう無理だった。急に酸素室の中で座っていたローズが
横になって、一瞬もがいて月へ旅立ってしまったらしい・・・

今日はもうフサフサのローズはいない。火葬してお骨になった。
喉仏がしっかり残っていた。お骨は歯の形、きれいだった
顔の形そのものが残っていた。

 

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2001年4月29日、ローズは6羽の赤ちゃんを産みました。

妊娠に気づかなかった私・・・

祭日で、朝起きると、ローズ・チャー・パールが赤ちゃんを

囲んで困ったような顔してた。

6羽のうち、5羽が次々と月に帰ってしまって・・・

黒い子3羽、白い子3羽。白い(ベージュ?)のまろんだけが

最後まで残って、育ってくれました。