楓は焦っていた。

いつの間にか増えていたカードローンは百万円に近くなっている。

金利が高いことに加え月の返済額が少ないことが災いし限度額いっぱいになってしまった。

最初は軽い気持ちだった。

高額なブランド品を持つことで気持ちが良かった。

年下の彼に贈るものも高級品ばかり。

食事も一回に何万もするようなところばかり。

彼のためにお金を遣うのが嬉しかったはずなのに。

次第にお金をかけなければ彼が離れるのではないかという強迫観念に変わり。

身動き取れなくなっていた。

今度はカードローンのことがばれたら彼に捨てられると思った。

でも百万円もの大金を直ぐに返せる当てもない。

アルバイト情報をチェックしても時給がいいのは夜の仕事ばかり。

神頼みで雑誌広告の開運グッズを買ってみたり。

毎週のように宝くじを買ったり。

そしてネットでの懸賞応募。

それが楓の知らなかった世界への入り口。

そこから更に楓は大変な思いをすることになる。