携帯を買い換えてから、アドレス変更の連絡を一斉に行った。
普段連絡を取っていない人も大勢いたのだが、そんな人たちから近況の連絡が入って嬉しかった。

中には、結婚するんだ、とかしたんだ、という朗報もあった。
結婚するとか、しないという言葉は幸せのおすそ分けをしてくれる。
自分のことではないにせよ、ちょっと嬉しくて心躍る気分になり、「あの人、結婚したんだってよー、私の友達新婚さんなんだって」と、ちくいち彼に報告した。

そんな年なのだ、25歳というのは。
所帯持ちが増えたり、学校に通っている人がいたり、会社で働いていたり、誰にも止められない自由人がいたりする。同じ学生から一気に枝分かれして、それぞれ違うところで、それぞれの暮らしを営んでいる。

「なんか、早いなー」とぼやいていると、母が「あんたたちは、まだなの?」と言ってきた。
は? 私?
「まだ先だよ。職が安定していないのに」と返すと、「だってお父さんが、この間言っていたのよ」と声を大きくする。私は心配してませんけど、という母の物言いに、父が反応したのか、背中越しに目配せをしているようで、母の視線が動きニヤリとする。

うわ~。ついに来てしまいました、こんな時期。

25歳は、しっかりとやってくる。
得体のしれないプレッシャーを感じながら、焦りを見せないように話題を変えた。