10月に『共感百景』というお笑いライブ(らしい)を見に行きました。

詳細はこちらに。↓

http://natalie.mu/owarai/news/59565

出演者が作家の西加奈子さん、歌手・役者の星野源さん、お笑いのカリカやしろさん、RGさん、有野さん、清水ミチコさん、司会が劇団ひとりさん、解説(特別顧問)は俵万智さん!ということで、

早くからチケットをとっていたため、かなり前の席で見ることが出来ました。


このライブは詳細にもあるとおり、お題に沿って出演者が共感を得られるであろう自由律の俳句を2つずつつくるというもの。

(例えば「学校」というお題で星野源さんは「昨日までは屋上に上がれたのに」と「ゲロスパイラル」と書いた) 


出演者は俳句を作ることがない人たちだけど、さすが言葉に関わる人たちなので純度が高い!

言葉についてはずっと考え続けて関わり続けることが大切なんだなぁ。


やはり特筆すべきは俵万智さん。

予想もつかないような作品の解説をふられても絶対に落とさない。全部拾う。

さらに教師だったせいなのか元の性格なのか、相手を傷付けずに更に上へ上がれるようなアドバイスをしてくれる。

「本当のことを伝えるためには嘘もつく。」の説明のなかでの、


ほんとうは「サラダ記念日」じゃなくて「鶏の唐揚げ記念日」だったけど(そして7月6日でもなかった)、

語感やイメージとしても「サラダ記念日」で「7月6日」だというほうが自分の中でぴったりきたからそうした。


という(ホームページにも書いている有名な)エピソードも、ご本人の口からだと染みいる。


詳細にある「言葉の発射台」についても

(例えばブログなんかでも文章を書く頭に 「我が輩は猫である」 って書き出した方が書きやすくなる人もいて、

人の眼に出す前に発射台である「我が輩は・・・」を消してしまえば、毎回同じことを書いているといううるささもない) 

妙に感動した。


仕事で申請書とかいろいろ文章を書くときがあるけど、

そういう頭には「なんでこんなに面倒なこと書くのかわかりませんけど」とか「超へりくだって言うと」とか付けたらすらすら書けるのかも。


俵万智さんの懐の深さを感じた2時間でした。


それがちょっとまえのこと。


今日のことは、DVD。

胡同のひまわり [DVD]/スン・ハイイン,アン・チェン,チャン・ファン
¥3,990
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「胡同に行きたい」と友達に言ったら「様子がわかるよ」とお勧めしてくれた映画のひとつ。


1966年から1999年までの30年に渡る父と子の葛藤の話。


その30年間で中国では政治が激動し、大人と子どもの間に埋められないジェネレーションギャップが生まれた。


物語は、主人公のシャンヤンが9歳のときに画家志望の父親が強制労働から帰ってくるところから動き出す。


父親はふっと帰ってくる。映画中では、なぜいなかったのか、なにをしたのか、なんの解説もない。

その頃は、そんな風に帰ってきた人たちがたくさんいたんだと思う。

だから監督は当然のように何も入れなかった。

(特典映像でも監督のチャン・ヤンは「日本の人たちには文革のことはわからないと思うが」と言っていた)


肝心の胡同はというと、昭和の日本とすごく似ていた。

胡同は、本来は一家族だけが住んでいた四合院というコの字型の住居をどんどん増改築して長屋のようにして、

多くの人たちが一緒に住んでいた地域のことを言う。

もともとひとつの家なだけあって、お手洗いはひとつだし、隣人との距離は近くプライバシーもない。

そんなところも昔の日本のようだった。

伝統的な長屋暮らしの是非についても万国共通であることもわかった。

(父親はかまわず、母親はきれいなアパートに住みたがり、子どもは独創的な部屋に越す)


主題の父と子の関係が太く描かれているので、ノスタルジーに浸るだけで終わることはなかった。


予習という意味でも、作品としてもおもしろい映画だった。



さて!

私は夫が帰ってこないのをいいことに、村上春樹さんの新刊とよしもとばななさんの新刊を読みます!