点滴室で輸血を受けていると
いろんな会話が聞こえてきたりします。
すいませーん、骨髄バンクのスタッフです。
今日は○○さんをお連れしました。
よろしくお願いします。
骨髄バンクの人が入ってくるのは初めて。
どういうことだろうと思っていると
こんにちはー、今回は本当にありがとうございます。
自己血貯血でよろしかったですね?
ここは病院で献血センターではないので
ジュースや景品が出ないこと
申し訳ないのですがご了承くださいね。
では、採血をしますけど、どちらの腕にしますか?
自己血貯血というのは
ドナーさんから骨髄採取の量が多い場合
採取中の血圧低下や採取後の貧血を防ぐことで
安全に骨髄採取を行うために
ドナーさん自身の血液を採取・保存しておくものです。
まだ若いのにドナーになる決心をしてくれたんですね。
どうしてドナーになろうって思ったんですか?
と看護師さんが聞いてみると
ドナー予定のその方は
いつもスーパーへ行ったら
献血をするみたいに習慣になっていて。
骨髄バンクから連絡が来るのが2回目なんですよ。
1回目はたまたま都合が合わなかったから
今回のはドナーになろうって思って。
少しでも誰かの役に立てたら嬉しいですし。
その方の言葉が心を温かくしてくれました。
こういった方の善意で救われているんですよね
いつも輸血を受けている身として
骨髄移植の可能性がある身として
本当に感謝です。