また通り魔事件が

 

日本でも取り上げられた

先週12/19 台北・中山駅無差別刺傷事件。

 

夕方の17時30分ごろに

容疑者が台北駅の地下通路で発煙筒を投げ

長刀で通行人を襲撃して1人死亡。

 

18時30分ごろには

中山駅で発煙筒を爆発させ、

市民を襲撃して1人が死亡、1人が負傷。

最後に近くの誠品書店に入って人々を襲撃。

さらに1人の死者と5人の負傷者を出しました。

 

その後容疑者は

誠品書店の6階屋上から飛び降り

死亡しています。

 

 

容疑者はまだ27歳の青年で

以前空軍の兵役についていたんですが

飲酒運転によって除隊になった経歴があり

今年になって容疑者は

義務兵役の召集に応じなかったため

兵役妨害処罰法違反の容疑で

桃園地方検察庁に指名手配をされています。

 

しかもこの襲撃は

ホテルに残されたタブレットなどから

1年半前から計画されていたことが

わかっています。

 

事件の前日から行動を起こしていて

泊まっていたホテルから近い所で

数カ所の放火をしています。

逃げる時も徒歩・自転車・バイクと

3種類も使っている上に

服装は5回も変えており

警察も犯人の足取りが

なかなかつかめなかったようです。

 

彼の最後のご飯はコンビニで買った豆乳。

購入後にコンビニのイートインスペースで

10分ほど呆けているところが

防犯カメラに映っていたとか。

 

 

この事件を聞いた時に思い出したのが

2014年に台北地下鉄の車内で

同じく無差別殺傷事件が起きたこと。

4人が殺害され、24人が負傷しました。

この時の犯人は現行犯逮捕され

2年後に銃殺刑を受けています。

事件の報道時には

秋葉原通り魔事件が繰り返し報道されてました。

 

 

日本で起きた凶悪犯罪と同じものが

10年〜20年後に台湾で起こると言われています。

事実、秋葉原の事件は2008年に起こり

相模原障害者施設殺傷事件は2016年です。

台湾は前回の事件が2014年、

今回のが2025年です。

 

 

 

 

 

 

 

 

犯人を止めようとした人

 

今回の事件では

台北駅で身を挺して犯人を止めようとした方が

刺されて亡くなっています。

 

57歳の男性は週末のために

実家へ戻ってお母さんに会う予定でした。

昔から正義感が強かったと

お母さんが涙ながらに話しています。

 

いま、亡くなったこの男性を

忠烈祠へ入れようという話が出ています。

 

戦争において犠牲となった兵士や革命家、

国のために命を捧げた英霊を祀る場所が忠烈祠。

22日に臨時提案が立法院を通過したので

ご家族の同意も得られれば

そのように手配をするとのこと。

 

家で息子の帰りを待っていたお母さん。

勇敢な息子のためにも

忠烈祠に入れてもらいたいと

願っているとのこと。

 

 

そして、中山駅で刺されたもう1人の男性は

血を流しながらも警察に

犯人の居所を指をさして伝えて

息を引き取りました。

 

 

今回の事件が起こった中山駅は

私が行っていた会社の最寄り駅。

通勤やランチ、ショッピングなど

ほぼ毎日利用していたところです。

テレビから流れてくる映像が

懐かしく思ったのと同時に

日常的に行っていた場所で

こんな事件が起こっていたなんて信じられず。

場合によっては私もその場にいたわけで。

 

 

台北には知り合いがたくさんいるので

みんな無事でいてほしいと思うばかり。

もう、こういったことは起きてほしくない。

 

 

 

 

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