京の冬の旅の時期に京都国立博物館では「特集陳列 皇室の御寺 泉涌寺」展が開催されています。


期間 2016年12月13日 ~ 2017年2月 5日


京都の東山に壮大な伽藍をかまえる泉涌寺は、いまから800年ほどまえ、俊?(しゅんじょう、1166~1227)により開創されました。

寺名の由来は、境内の一角から清水が涌き出たことによるといいます。

朝野の崇敬をうけるなかでも、「御寺」の名が示すように、とりわけ皇室とのつながりが深いことで知られています。この展示では、書跡・絵画・彫刻・工芸品など、さまざまな作品を通じ、泉涌寺の育んだ長い歴史を紹介いたします。


*特集陳列「皇室の御寺 泉涌寺」会場は、特別展示室、書跡展示室、金工展示室の3か所です。

 

不動明王立像 泉涌寺 

宝冠阿弥陀如来坐像 快慶作 


重文 観音菩薩坐像(楊貴妃観音)(*1)  泉涌寺 

重文 月蓋長者像 泉涌寺  


俊芿律師坐像  泉涌寺  


阿弥陀如来立像  悲田院 


重文 三宝荒神坐像 来迎院 

重文 護法神立像  来迎院 


阿弥陀如来立像 東京国立博物館 

阿難立像  東京国立博物館 


重文 浄業律師坐像  戒光寺


展示作品及び展示期間は、都合により変更される場合があります。ご了承ください。

*1 展示期間:1月11日~2月5日


この期間は泉湧寺に楊貴妃観音様がいらっしゃらないことに注意して下さい。



また、それとは別に「特別公開 修理完成記念 鳥取・三佛寺の蔵王権現立像」展があります。


期間 2017年1月17日 ~ 2017年2月19日


鳥取県三朝町に位置する三徳山三佛寺は、奈良時代の慶雲三年(七〇六)に役行者によって開かれたと伝える、鳥取県を代表する古刹のひとつです。

そそり立つ岩山に築かれた国宝・奥之院は投入堂として有名で、かつてここには多数の蔵王権現が祀られていました。

現在は、そのうちの正本尊と脇本尊、計7躯が麓の宝物殿に安置されています。

いずれも国の重要文化財に指定されていますが、そのうちの2躯について、今年度、京都国立博物館内に設けられた文化財修理所にて修理がおこなわれました。

このたび、その修理の完了を記念して、特別に脇本尊1躯を公開します。この機会にぜひご覧ください。





重文 蔵王権現立像 鳥取・三佛寺


鳥取地震のときには京都にいらした運の良い蔵王権現様です。


三佛寺に帰られたら、地震を体験した他の蔵王権現様から右の拳を振り上げられるかも知れません。


冬の旅と泉湧寺と蔵王権現様と一緒に見に行ける日を探しています。