先日行った博物館で見つけました。






 日野市の東端に位置している百草・倉沢地区は、古代・中世において歴史的にも重要な場所でした。

武蔵国の中心である国府や府中に近く、東山道武蔵路や鎌倉街道が横切る多摩川の渡河点を目のあたりに眺めることができる丘陵地帯です。

現在の京王百草園のあたりには、平安時代末から鎌倉時代にかけて真慈悲寺という名の大寺院があったといわれました。

郷土資料館では、平成18年から市民のみなさんと共にこの「幻の真慈悲寺」を追い求めてきました。

特別展では、10年間の調査成果をもとに明らかになった真慈悲寺の姿を展示します。

 また、真慈悲寺が廃寺となった後、江戸時代から明治時代にかけて百草で活躍した三人の人物(百草観音堂開基の小林権太夫正利・慈岳山松連寺開基の寿僧院・百草園を開いた青木角蔵)についても紹介します。                                                   


会期   9月17日(土)~11月20日(日)


会場   新選組のふるさと歴史館  ※入館料が必要です


開館時間 午前9時30分~午後5時(入館は午後4時40分まで)


休館日  毎週月曜日(但し9月19日、10月10日は開館、9月20日、10月11は休館)

 

ついに公開!重要文化財 阿弥陀如来坐像
 

 10年越しの懸案であった、阿弥陀如来坐像の公開がついに実現しました。

現在日野市立新選組のふるさと歴史館で行なわれている 特別展 今、よみがえる真慈悲寺 ~幻の大寺院を追い求めて~で公開されています。

鎌倉時代 建長二年(1250年)作の阿弥陀如来坐像は、背中に銘文が刻まれており、日野市百草にあった中世の大寺院 真慈悲寺の存在を証明する重要な証拠の1つです。


 年1回百草八幡神社の祭礼で公開されていますが、背銘を見ることができません。全方位から仏像を鑑賞する唯一の機会です。

ぜひ来館して実物をご覧下さい。


ちなみに大祭は9月第3土曜・日曜日です。


ちなみに、主催は日野市郷土資料館ですが、会場は新選組のふるさと歴史館ですのでお間違いなく!