貧窮問答歌のいま、初めてのアルバイトしている話ではありません。

毎日、駅のホームで「まもなくまいりますのは各駅停車中野行きです。」の無機質なアナウンスを聞くたびに思う話です。

高校3年生の時に家庭教師のアルバイトの依頼がありました。

10月に大学の推薦入学が決まったことを聞きつけた方からの依頼です。

その家庭教師をする子の名前が「ナカノユキ」さんです。

3人姉妹の末っ子です。

長女は私の同級生です。

長女は私の小1のときの同級生で初恋の人です。

何もアクションを起こさないまま中学校を卒業して、別の高校(母が先輩です)に行き、あとはたまに電車で見かけるくらいでした。

ユキさんは小学校6年生のときには3年生でした。

とても可愛い子だった記憶があります。

久しぶりに会ったユキさんはちょっとぽっちゃりしていました。

ユキさんは週に2回私の家に来て、英語を教えることになり、約3ヶ月教えて、無事に志望校に受かりました。

私の後輩になりました。

良かったです。

どうせなら私がユキさんの家に行けば初恋の人に毎週2回も初恋のお姉さんに会えたのにと思いました。

毎日毎日、駅でほろ苦い気持ちになります。