油断していたらこんな展覧会の開催を見つけてしまいました。



日本仏教の聖地「比叡山」の仏教文化を紹介する展覧会


 本年は、当館が開館して25周年という節目の年にあたります。そこで今秋、日本仏教の聖地の一つ、「比叡山」の仏教文化を紹介する展覧会を行います。
 

 大津市と京都市をまたぎ、秀麗な姿をみせる比叡山は、古来より信仰の山として崇拝されてきました。

大津に都が造られた7世紀半ばには、山麓に奈良の三輪神が勧請され(日吉大社の大宮・西本宮)、比叡山の神は、近江大津宮(大津京)を守護する役割を担ったといいます。

8世紀の『古事記』には、「大山咋神、亦名、山末之大主神、此神者、坐近淡海國之日枝山」と紹介されました。

そのような古代において神の坐す山・比叡山に、伝教大師最澄が延暦寺を建立したのは延暦7年(788)のことです。

それ以来、平安京を守護する山として多くの崇拝を集め、天台宗の総本山として日本の仏教界の中心を担っていきます。

延暦寺は我が国最大の寺院の一つであり、近江や京都、さらには全国津々浦々まで多大な影響力を持つようになっていきました。

また、平安仏教の根本道場として山上に多くの堂舎や山坊が林立し、膨大な数の仏像や仏画が造像、安置されました。

さらにはその山上に加え、広範囲にわたる山麓にも里坊や関連寺院が多く建立され、巨大な霊地を呈していました。お膝元の坂本や仰木、堅田、さらには比良山や京都側にも、今なお比叡山にゆかりの深い仏像や史料などが多く伝来しています。


 今回は、世界文化遺産の比叡山延暦寺をはじめ、広範囲にわたる比叡山の山麓に伝わる仏像や仏画、さらには比叡山の知識の宝庫である、叡山文庫の古文書や絵図などを展示することによって、その秘められた美しさと歴史を紹介します。

期間

平成27年 10月10日(土)~11月23日(月・祝)


休館日
10月13・19・26日、11月2・4・9・16日


観覧料
一般:1000円(800円) 高校・大学生:500円(400円) 小中学生:300円(240円)
※( )内は、前売、15名様以上の団体。および、大津市内在住の65歳以上の方、大津市内在住の障害者の方の割引料金(証明するものをご提示ください)。


会場
大津市歴史博物館 企画展示室A・B





延暦寺で一番人気の千手観音様もいらっしゃいます。