滋賀県立安土城考古博物館で来年2月下旬からこのような企画展があるようです(仮)。
開催期間:平成28年2月27日(土)~3月31日(木)
琵琶湖文化館に収蔵されている仏教美術の中から、選りすぐりの作品を紹介し、日本で育まれた習合文化の魅力を堪能します。また、「マザーレイク滋賀応援基金」によって修復・再生された収蔵品を、修理行程の記録も含めて紹介します。
琵琶湖文化館の無期限閉館の日に行ってからときおり、ここで保管されている仏様にお会いします。
そのたびに何か寂しい思いをしています。
九州国立博物館でまとまった展示がありましたが、それ以来の展示だと思います。
さすがに九州は行けませんでした。
ところで、琵琶湖文化館についての記事を見つけました。
琵琶湖文化館:老朽化で休館中、収蔵品貸し出し大人気 お宝巡礼、地元は寂し 新施設は5年後
毎日新聞 2013年11月02日 大阪夕刊
老朽化などのため、5年前から休館中の滋賀県立琵琶湖文化館(大津市)に対し、国内外の博物館などから収蔵品の貸し出し依頼が相次いでいる。
国宝など貴重な仏像や絵画が多く、展覧会で人気が高い。
県は10月、収蔵品を展示する新施設の計画を発表したが、オープンは早くて5年後。
地元で見ることができない状態が続く中、寄託した収蔵品を引き揚げる寺も出ている。
滋賀県は国の重要文化財指定件数(国宝を含む)が全国4位。
琵琶湖文化館は1961年3月に開館し、平安~鎌倉時代の仏教美術品を中心に、県内の寺院から預かったものを含め約8000点を収蔵する。
このうち国宝・重文は、全国の美術館・博物館の中で6番目に多い約120点(今年3月現在)。
国宝「六道絵(ろくどうえ)」一幅(聖衆来迎寺(しょうじゅらいこうじ)所有)、「奇想の画家」として近年人気が高い曾我蕭白(そがしょうはく)の「楼閣山水図(ろうかくさんすいず)」(近江神宮所有、重文)など一級品がそろう。
京都や奈良に比べ、美術品を盗難や火災から守る施設を持つ大規模寺院が少ないこともあり、琵琶湖文化館に預ける寺院が多いという。
しかし、耐震性などの問題が指摘され、2008年4月に休館した。
皮肉にもその後、「宝が眠っているのはもったいない」と貸し出し依頼が急増。
九州国立博物館の琵琶湖文化館10+件開館50周年記念展(10年度)など収蔵品は計21会場で展示され、延べ約73万5000人を動員した。
11年度は韓国・ソウルの国立中央博物館にも出品した。
一方、県内では別の施設で展示しようにも、国宝などの美術品を移動する際の保険代が高額なため、開催が難しいのが実情だ。県は10月、大津市の県立近代美術館を増築し、18年度中にも琵琶湖文化館10+件の収蔵品を公開する方針を示した。
地元で見られない状態が長引き、三井寺(大津市)は寄託していた「智証大師坐像」など重文9件を寺に戻し、新築した収蔵庫で公開することを決めた。
文化館学芸員の井上ひろ美さん(42)は「美術品は本来、保存、修復、公開が1カ所でできるのが理想的。少しでも早く地元で鑑賞できるようにしてほしい」と訴えている。
この展覧会は期間が短いので行けるかわかりませんが、京の冬の旅などと組み合わせられたらと思っています。
ちなみに滋賀県立琵琶湖文化館のHPはちゃんと更新されています↓
http://www.biwakobunkakan.jp/index.html
収蔵品を見ると、休館が本当に残念です。